日本にしかない「パクチー料理専門店」の魅力 究極の一品を求めて世界中から来店

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喋るコミュニケーションもあれば、喋らないコミュニケーションもある、と佐谷さんは言います。「僕は仲良しになることを推奨したいわけではないんです。普通の声で『追パク』をする人にもパクチーをお出ししますよ。それに、静かに食事をしていたお客さんが『すごく楽しかった』と言って帰っていくこともあります。ただ、『喋りたいと思ったら喋れる環境』を作りたいと思っています」

ときには佐谷さんの想像を超えることも起きます。「追パクお願いします」にメロディを付けて歌いだす人や、隣のテーブルの人と一緒に踊りながら「追パク」をする人も。

「そういうことをやる人に限って、『自分がそんなことをするとは思わなかった』と言ってます。うちでご飯を食べて、隣のテーブルの人と意気投合して会社を作った人もいるんです。ぼくたちが提供してるのは食事ですが、それだけが目的じゃない。ここがきっかけで、ちょっと人生が変わるような、新しい気付きを得るような、そういう体験を提供できたらと思っているんです」

パクチー料理専門店には、佐谷さんのそんな熱い想いが隠されていたのでした。日本に限らず、世界中の人がこの店に集まるわけは、その許容力の広さに安心できるからなのかもしれません。コミュケーションしたいと思ったらできる空間作りのために、パクチーハウス東京では「追パク」以外にも様々なイベントが開催されています。

外国人の方へのメッセージ

最後に、パクチーハウス東京に興味を持たれた外国人の方にメッセージをお願いしました。

「東京では、浅草が一番有名な観光地かもしれないけど、ほかにも面白いところがいっぱいあります。ここ経堂にも魅力がたくさん詰まっています。せっかく日本に来たなら、ぜひ浅草から走ってうちまで来てみてください。きっと面白い発見がありますよ!」

浅草からパクチーハウスまでは20km弱。本当に走るのは大変かもしれませんが、途中下車しながら街歩きをしたら、自分だけの東京の楽しみ方が発見できそうです。もちろん、一日の締めくくりのディナーには美味しいパクチー料理を食べながら。

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DiGJAPAN!(ディグジャパン)

DiGJAPAN!(ディグジャパン)は、昭文社が提供する訪日旅行(インバウンド)に関するウェブサイト。訪日客に人気の観光スポットや訪日のトレンド、世界で高く評価されていながらもまだあまり日本で知られていないローカルスポットや人物を紹介。旅行ガイドブック制作のノウハウを活かした「旅のプロ」と、外国人スタッフの目線を通して「ニッポンの良いところ」を深堀りしている。

 

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