はとバスが“バブル並み"に客を呼べる理由

「東京観光の定番」が、「超定番」に!

企画力の話に戻れば、スカイツリー開業は確かに追い風だが、それを最大限に受けられるように人気の多寡を見極めて、ツアーを厳選している側面もある。約260種類という年間のツアー数はここ2~3年で変わっておらず、バスの台数を増やしたワケでもない。

過去の利用者ピークは昭和39年の123万人

一方で、今の利用者数は、はとバスの1948(昭和23)年からの長い歴史で見れば、ピークには及んでいない。過去最高は1964(昭和39)年度の約123万人。当時は高度経済成長のど真ん中。日本経済が右肩上がりの急成長を遂げていた時期でもあった。

はとバスの本社は東京都大田区の平和島にある

今後、ピークほどではなくても、年間利用者数100万人という大台を再び取り戻す可能性はある。今年度(2013年度)はスカイツリーブームの持続もあって、出足は前年比2割増のペースで、東京観光の利用者が伸びている。

ただ、はとバス経営陣は「今年度は100万人までは到達しないのでは」と想定しているようだ。というのも、バスの台数や運転士の人数を大幅に拡充する計画はなく、スカイツリーやホテルバイキングなども入場制限があり、現状以上にツアーを増やすのは物理的に難しいという事情がある。無理せず、地道に。しかし、復調の足取りはしっかりと固めている。

ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
  • 最新の週刊東洋経済
  • ブックス・レビュー
  • 子育てと介護「ダブルケア」の現実
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
半導体狂騒曲<br>黒子から主役へ

情報通信に欠かすことのできない半導体。可能性は広がる一方、巨額のマネーゲームの様相も強まっています。国の命運をも左右し始めている激動の業界。日本と世界で今何が起こり、どこに向かおうとしているのかに迫ります。

東洋経済education×ICT