ポルシェ「新型パナメーラ」は何が進化したか

行儀と刺激が共存する4ドアサルーンの実力

ポルシェの5ドアサルーン、パナメーラがリニューアルした。このジャンルでは、チャレンジャーだったポルシェ。だが、2代目のパナメーラの評価は上々のようで。

ポルシェでアウトバーン!

当記事は「GQ JAPAN」(コンデナスト・ジャパン)の提供記事です

何度も訪れているドイツだが、彼の地でポルシェを走らせるのは今回が初めて。ミュンヘン到着後、いきなり空港駐車場から近くの山まで、アウトバーンを経てボクスターSとケイマンの718シリーズを駆けつけドライビンッ! ポルシェでアウトバーンという子供の頃からの夢が44歳になって実現した。『GQ JAPAN』よ、ありがとう、ポルシェよ、ありがとう。

しかし今回の取材対象は新型パナメーラだ。2009年にポルシェ初の5ドアサルーンとして登場したパナメーラ。新型はVWグループが新たに開発した、エンジン縦置き車用プラットフォーム「MSB」採用の第1号だ。今後、グループ内の各ブランドがMSBを用いてFR/4WDサルーンを生み出す予定。

ファストバック特集に敬意を表し、まずはリアスタイルの印象から。先代同様、リアにボリュームのあるファストバックで登場した新型。しばしば世間で聞かれる感想に僕も同意だ。すなわち911っぽい。リアコンビランプの形状といい、横から見たときのバンパーのカーブの具合といい、よく似ている。

旧型よりディテール各部がエッジーで、水平が強調されたリアデザインだ。真後ろから見ても真横から見ても、旧型にあった膨張感はなく、シャープ。それでいてリアシートの頭上空間も十分確保されている。

率直に言って旧型よりカッコよく、初代よりもヒットするだろう、と思う。ただし、ポルシェは911を、なにかのときに、帰ってくる場所にしてしまってよいのか、とも思った。初代に引き続き、あえて911に寄せないというデザイン的な冒険も見てみたかった。

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