乾燥から花粉対策まで「最新加湿器」の選び方 「加湿方式」の選択が重要だ

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リビングや寝室などを丸ごと加湿するとなるとそれなりにパワーのある加湿器が必要となる。しかし、使用者の周りだけを加湿するという考え方もある。それができるのがパーソナル加湿器だ。

ペットボトルサイズで持ち歩けるカドー「パーソナル加湿器 MH-C11U」(写真:カドー提供)

たとえば、カドーの「パーソナル加湿器 MH-C11U」は、バッテリーを内蔵したコンパクトな加湿器。価格は1万9800円。約450グラムの軽量ボディで、カバンに入れて持ち歩くこともできる。本体側面にミストの吹き出し口を備えており、そこから、利用者の周りにミストを散布できるのだ。

内蔵バッテリーは、パソコンなどのUSB端子から充電できるほか、カーDCアダプターも搭載。オフィスのデスク周辺や、車の中を加湿するという使い方もできる。また、付属の除菌・消臭剤「ビーズガード」を利用することで、除菌脱臭器としても利用できるほか、森の香りが楽しめる、アロマディフューザーとしても利用可能だ。

ピンポイントタイプをもうひとつ紹介しよう。それがオムロンヘルスケアの「パーソナル保湿機 HSH-101」、価格は2万3700円だ。これは加湿器ではなく、あくまで「保湿機」。就寝の際に肌を保湿するためのスチームを顔に当ててつかう製品だ。

鼻や口の中などの乾燥も防げる

寝ている間の顔周辺をピンポイントに加湿してくれるオムロンヘルスケアの「パーソナル保湿機 HSH-101」(写真:オムロンヘルスケア提供)

スチームが届くのはスチーム発生口から約50~75センチの範囲。加湿方式は、水を沸騰させるスチーム式を採用している。構造上、顔にスチームが届く位置に本体を設置する必要がある。

電源を入れてしばらくすると約45度の温かいスチームが顔の周辺を包み込んでくれる。このため、肌が保湿できるほか、鼻や口の中などの乾燥が防げるというわけだ。寝ている間の約8時間、間欠運転で顔の周りを保湿し続けてくれる。

このほか、加湿器にはリビングなど来客のある場所への設置に向いたデザイン性の高いモデルや、専用の薬剤を利用することで空間除菌ができるモデルなどにも注目が集まっている。この冬、加湿器の購入や買い換えを考えるときの参考にしてほしい。

コヤマ タカヒロ デジタル&家電ライター

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Takahiro Koyama

1973年生まれ。大学在学中よりカルチャー誌でライターデビュー。パソコンやデジタル機器、家電製品など電気が流れる機器と、それらにまつわるビジネスについてさまざまな媒体にて執筆活動を展開。得意分野は家電とデジタル機器がクロスする部分。また、米・食味鑑定士の資格も有しており、炊飯器など調理家電の評価・検証にはより力を入れている。

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