アイリスオーヤマ、「家電本格参入」の真意

日本の家電は価格が高すぎる

大山健太郎(おおやま けんたろう)/1945年、大阪府生まれ。19歳で父親が急逝し、1964年に家業のプラスチック製品の大山ブロー工業所の代表者に就任。1989年に仙台市へ本社を移転し、1997年から中国・大連で生産開始。2014年に大阪の心斎橋に「アイリスオーヤマR&Dセンター」を稼働
真っ赤なハート柄がトレードマークのアイリスオーヤマ(宮城県仙台市)は、園芸用品やペット用品、LED照明、IHクッキングヒーターから収納まで幅広く扱うメーカーだ。年間1000点以上の新製品を世に送り出している。2005年ころには後発ながら家電分野に参入した。2014年には「大阪R&Dセンター」を稼働させ、大手電機メーカーからの退職者を積極的に採用し、着実に収益を上げてきている。順調に拡大するアイリスはいったいどんな会社なのか。どこを目指しているのだろうか。創業社長の大山健太郎氏に聞いた。

 

――2015年12月期は残念ながら減収減益で着地した。

前期は、為替レートを1ドル130円と想定していた。当社のメインの工場は中国・大連で、輸入品が3分1を占める。130円を想定して値上げをしたために、シェアを下げてしまった。海外調達比率が大きい企業は、当社を含め値上げをして苦戦した。ただ、今年は値上げしたものについて値戻ししたので、その分シェアは回復してくる。

今期はアイリスグループで売上高3500億円(前期3060億円)くらい。アイリスオーヤマで売上高1260億円(同1060億円)くらいの予定だ。

――為替に応じて国内回帰などはしないのか?

LED照明は大連から一部鳥栖工場に戻している。円高になれば大連の生産を上げるし、逆になれば国内の生産を上げる。そういう意味でいうと、為替に対応する体制は、非常にフレキシブルな仕組みを取っている。

「なるほど」がないと商品開発しない

――前期はアイリスオーヤマは減収減益とはいえ、アイリスグループでは着実に業績を伸ばしている。それはなぜか?

アイリスの場合は「なるほど」がないと商品開発をしない。クリーナーやLED照明もなにかほかとは違う「なるほど」というものがあって、商品化をしている。そこが(他のメーカーと)違うところだ。また、当社の場合は流通の合理化をしている。メーカーベンダー(メーカーと問屋を兼ねている)で直接小売業と取引をやっているので、効率がいい。

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