就活同然!過熱する「冬のインターンシップ」 企業は前のめり、学生は売り手市場で様子見

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企業の関心は高い一方、学生の動きはまだのんびりしているのが現状だ。

学生が参加しやすい2月を避け、12月や1月にインターンシップを開催する企業が増えているものの、「学生の集まりが悪く12月に開催を予定していたインターンシップを急きょ取りやめた企業もある」(谷出氏)。インターンシップを開催する企業も増えており、学生の獲り合いとなっている状況が見られる。

参加を決めかねる学生の本音

就職情報会社が開催しているインターンシップの合同説明会は、2016年よりも参加者が多く盛況ながら、「説明会には参加しても応募にまで至るハードルは高い」(岡崎仁美・リクルートキャリア 就職みらい研究所所長)と、まだ参加を決めかねている学生が多いという。新卒採用が学生側に有利な売り手市場となっている中、「早く動く動機が見つからない」(岡崎氏)からだ。

もっとも、年末年始はまだ学生の動きはまだ鈍い状況だが、期末試験が終了する1月末頃から学生が一斉に動き出すのでは、との見方は強い。いずれにせよ、就職活動が本格化する時期はすぐそこまで迫っており、冬のインターンシップがその前哨戦になることは間違いない。

宇都宮 徹 東洋経済 記者

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うつのみや とおる / Toru Utsunomiya

週刊東洋経済編集長補佐。1974年生まれ。1996年専修大学経済学部卒業。『会社四季報未上場版』編集部、決算短信の担当を経て『週刊東洋経済』編集部に。連載の編集担当から大学、マクロ経済、年末年始合併号(大予測号)などの特集を担当。記者としても農薬・肥料、鉄道、工作機械、人材業界などを担当する。会社四季報プロ500副編集長、就職四季報プラスワン編集長、週刊東洋経済副編集長などを経て、2023年4月から現職。

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