ほめ方の本質を知らない人が損していること

「結果」だけに言及しても相手の心は動かない

「別に、普通じゃないか」そうお考えでしょうか。でも、わたしに言わせれば、これはほめ言葉ではなく、お世辞です。

ほめるというのは、相手の人間性を肯定することです。「ネクタイが素敵ですね」では、ネクタイのことしか話していません。それに、たったこれだけの言葉をポンと言っても、「その場の思いつきで言ったんじゃないのか」と、逆に勘ぐられることすらあります。

お世辞は「おだてておけば、相手はいい気分になるだろう」という、相手を見下した心が背景にあります。それが見透かされるようでは、かえってその人との関係は悪くなってしまいます。

わたしだったら、こうほめます。

「昨日と違うネクタイですね。何種類持っているんですか。いつも身だしなみに気を使っているんですね」

こんなふうに具体的にほめると、その人の人柄が見えてくると思いませんか。素敵なネクタイをしている人は、つねに相手からどう見られているのかを考えて行動しています。その人の心掛けがネクタイの選び方にも表れているのです。ほめられた相手は「お、やるな」と思い、わたしを見る目も違ってくるでしょう。

「ほめ言葉」4つのポイントと4つの効能

ほめ言葉には、人を成長させる効果があります。たとえば、子育て中のお母さんなら、どんどん子どもをほめて自信を持たせてあげてください。自信を持てば持つほど、心の底からやる気がわいてきて、勉強はもちろん、スポーツなどいろんなことに対して積極的に取り組むようになります。ただし、何でもかんでもほめてはいけません。そこで、人を育てるためのほめ言葉について、覚えておきたい4つのポイントと、4つの効能をご説明します。

ポイント1 存在を認めてあげる

ほめて、相手を育てるには、その人のかけがえのない長所を見つけ、伸ばしてあげることが大事です。その大前提となるのが「生まれてきただけで、そこに存在しているだけでまずはOK」という考え方です。

なぜなら、人はほめられるために生まれてきたからです。今はまだその人が、夢や希望、自分なりの意思を持てずにいたとしても、いずれ見つかるものです。

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