集計対象は『就職四季報 優良・中堅企業版』(2018年版)掲載の5001社のうち、「採用予定数(内定者数)」(2017年4月入社)に有効回答があるメーカー企業1118社。調査時点は原則2016年9月(一部は2016年2月時点)のため、会社によっては、その時点での内々定者数や、予定数の場合があることをご了承いただきたい。また、採用計画に基づく予定数の場合は、「予」マークで示し、条件付き回答の場合、注釈欄に記した。
採用人数1位は、自社ブランドのバッグや小物を製造・販売するサマンサタバサジャパンリミテッド(本社所在地:東京都、採用400人予定)、2位には大王製紙(東京都、128人)が入った。いずれも東京に本社を置く有名企業だ。サマンサタバサジャパンリミテッドは販売店舗を全国展開しており、10~20代の女性を中心に絶大な人気を誇る。大王製紙は、「エリエール」ブランドのトイレットペーパーをはじめとする紙製品を生産しており、総合製紙メーカーとして国内3位である。
大量採用企業=大きな会社とは限らない
上位陣には東京、愛知、大阪といった大都市圏に本社を置く企業が目立つが、5位にケーキや洋菓子などの菓子メーカー・シャトレーゼ(山梨県、100人)、13位中国木材(広島県、60人)、16位相模屋食料(群馬県、55人)など、地方都市に拠点を置くメーカーもバランスよくランクインしている。メーカー企業の場合、本社は大都市に構えていても、全国各地に生産拠点(工場)を設けている企業も多い。配属先として地方の生産拠点になる可能性も十分に考えられるので、地元就職を考えている就活生は、説明会での質問やホームページの拠点情報を確認するなどして、受験先を検討するといいだろう。
今回のランキングでは、各社の従業員数も表示した。同じ順位で同じ採用人数なのに、従業員数に大きな差があることがわかるだろう。
従業員数の5%前後を採用人数としている会社がほとんどだが、10%を大きく上回るような過大な人数を採用している会社には注意が必要だ。会社が急成長しており、業務拡大のために人手が必要なケースなら問題がないが、社員の離職率が高いためにとにかく人をかき集めている、”大量採用=大量離職”のケースも存在しているからだ。
こういった会社は、3年後離職率が高くないかをチェックしたり、業績欄を確認して会社の成長度合いを見たりして、情報収集するようにしてほしい。「採用人数が多い=大きな会社」と安易に判断することは禁物だ。
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