残業を「会社のせい」にする人に欠けた習慣 早起きすれば「仕事のムダ」も見えてくる?

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フリーランスの仕事をしているなど、その日によって始業時間と終業時間がまちまちな人もいるでしょう。こうした場合、毎日の生活に早起きを取り入れるのは難しいこともあります。そこで試していただきたいのが、不規則な仕事時間を、1カ月や3カ月などの長いスパンで手帳などに書き出してみることです。俯瞰して見てみると、不規則な仕事の中にも「忙しさの波」を見つけることができるかもしれません。その中で比較的時間に余裕があるときだけでも、早起きの習慣を取り入れていただきたいのです。

早起きは「目的」ではなく「手段」です。毎日一定の時間に起きることが「早起きの成功」だと思い込んでしまうと、1日失敗しただけで総崩れになります。「余裕がある日の前後だけ、早起きしよう」と決めれば、それがあなたの早起きのルールとなるのです。

朝時間は「そもそもの目的」を再考するために使う

朝の時間は、「なんとなく」やりすごしていることを、改めて見直すことができる大切な時間です。冒頭でご紹介したように、普段は考えることすら面倒くさい、あるいは当たり前すぎて考えることすらしなかった、日々の仕事の計画や意味を、振り返る時間にするのです。

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たとえば、整理整頓の例で考えてみましょう。どうして整理をするのかというと、モノを見つけやすくするためです。つまり、モノを見つけやすくする、という目的が達成できれば、実は整理の必要がない場合もあるかもしれません。たとえば、デスクトップが散らかっていても、自分さえ見つけやすい名前を付けておけばそれで目的は達成されます。

ところが、整理すること自体がゴールになってしまうと、いかにキレイにするかにこだわり始め、かえってモノが見つけづらくなってしまう――。これは、疲れた夜にやりがちな行動です。

このような「そもそも」の部分を、早起きした分できた時間で、探ってみてほしいのです。こうして余裕をもって立ち止まることにより、毎日が少しずつよくなるかもしれません。

池田 千恵 早起きトレーナー

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いけだ ちえ / Chie Uchida

二度の大学受験失敗を機に早起きに目覚め、半年の早朝勉強で慶應義塾大学総合政策学部に入学。外食ベンチャー企業、外資系戦略コンサルティング会社を経て、2009年に『「朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす!』(マガジンハウス)を刊行。

夜型から朝型に変えた実体験と多くの人の早起き習慣化を指導した実績をもとに、2010年より朝専用手帳『朝活手帳』をプロデュース。10年連続で発売する人気手帳となる。「朝1時間」の業務改革による生産性向上、働き方改革のための手法を企業に指導しているほか、個人に向けてはキャリアに迷ったとき自分の将来を真面目に楽しく語り、学びたい人向けの朝活コミュニティ「朝キャリ」を主宰。

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