グーグルが実現する「声だけで操作する生活」

音声認識スピーカー「グーグルホーム」の実力

米カリフォルニア州マウンテンビューにあるグーグル本社。あちらこちらで「OK、グーグル」という声が飛び交っていた(記者撮影)

「OK、グーグル」。テレビCMの効果もあってか、スマートフォンに話しかけ、音声で検索を行う人はここ日本でも少しずつ増えてきている。そんな音声検索の先にある未来を示すような製品が2016年、米グーグル自身から発表された。米国では11月から出荷が始まっている。

「グーグルホーム」と名付けられたその新製品は、おしゃれな間接照明のような見た目の音声認識スピーカー。同じ部屋の中であればどこからでも「OK、グーグル」と話しかけて具体的な指示を出すと、検索をしてくれたり、音楽を流してくれたり、今日の天気を知らせてくれたりする。

グーグルホームが示す「声だけの生活」

真ん中にたたずむのが「グーグルホーム」だ。キャンドルに見立ててデザインされたという

2016年12月中旬、米国カリフォルニア州マウンテンビューにあるグーグル本社を訪れた。敷地内にあるビルの一室に出向くと、製品開発担当ヴァイスプレジデントのリシ・チャンドラ氏がグーグルホームに向かってつぶやいた。「OK、グーグル。新鮮なカニに合うワインを教えて」。

すると、1秒も経たないうちに答えが返ってくる。「バターのような風味のシャルドネがむきたてのカニに合います。ただピノ・グリや辛口のリースリングも濃厚な口当たりで……」。

チャンドラ氏はたて続けに質問する。「OK、グーグル。(米国人歌手の)ブルーノ・マーズを再生して」。「わかりました。ユーチューブにあるブルーノ・マーズのミックスを、テレビで再生します」。グーグルホームがそう言うと、そばにある液晶テレビでブルーノ・マーズのミュージックビデオの再生が始まった。スマホなどの動画をテレビで再生するための端末「クロームキャスト」があれば、このような操作も可能だ。

このグーグルホームの肝となっているのが、「グーグルアシスタント」と呼ばれる人工知能(AI)だ。検索事業の責任者、ジョン・ジャナンドレア上級副社長が「グーグル検索の進化形」と位置付けるこのAIは、話しかけるとネット上のあらゆるサービスを利用できる。検索、Gメール、カレンダー、ユーチューブといったグーグル自身のサービスだけでなく、アシスタントと連携する外部アプリやサービスともつながる。

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