鉄道が登場する映画は今も昔も「名作揃い」だ 寅さんや高倉健主演作…日本映画の名場面
これまで鉄道をテーマにした映画といえば、鉄道員のドラマ仕立てによるものがほとんどだったが「僕達急行 A列車で行こう」(2012年・森田芳光監督)は、いわゆる「鉄チャン」の側から見た映画。私の知る限りおそらく最初の「鉄道オタク映画」のメジャー作品ではなかろうか。鉄チャン歴50年以上の私もしてやったりと見終わって拍手をしたものである。
そして、邦画か洋画か「国籍」に迷うところだが、オールヨーロッパロケで製作された「ヨーロッパ特急」(1984年・キネマ旬報・大原豊監督)は武田鉄矢演じる鉄道写真家がヨーロッパ各地の鉄道を撮り歩くというストーリー。後半は鉄道が縁でラブストーリーにまで発展するという鉄道夢物語だ。この作品でTEE(ヨーロッパ国際特急)が映像によって本格的に日本に紹介された。この映画の監修と、武田鉄矢演じる鉄道カメラマンの諸行動は不肖、筆者(南正時)がモデルになっている。
年末年始は映画鑑賞で…
最後に、お勧めの鉄道をテーマにした、あるいは鉄道が登場する映画を思いつくままに紹介しておきたい (順不同)。年末年始は映画鑑賞で過ごすのもいいだろう。
「天国と地獄」(1963年・東宝・黒澤明監督)、「雪の行路」(1971年・鉄道ジャーナル社・竹島紀元監督)、「喜劇体験旅行」(1970年・松竹・瀬川昌治監督)、「張込み」(1958年・松竹・野村芳太郎監督)、「点と線」(1958年・東映・小林恒夫監督)、「裸の太陽」(1958年・東映・家城巳代治監督)、「網走番外地シリーズ」(1965年・東映・石井輝男監督)、「新幹線大爆破」(1975年・東映・佐藤純弥監督)、「遥かなる山の呼び声」(1980年・松竹・山田洋次監督)、「駅 STATION」(1981年東映配給・降旗康男監督)などなど……挙げればキリがない。
いやぁ、鉄道と映画ってホントいいもんですねぇ。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら