出世できる人は「ここぞの日」を知っている

チャンスは、準備をしている人がつかむもの

自分がやりたいプロジェクトがあって、その予算を勝ち取りたいのであれば、予算の枠組みを決める会議のタイムテーブルにのせる。

そうするには、まずはそれがいつなのかを普段から意識していなくてはいけません。上司と積極的にコミュニケーションを図って、「下半期の予算が決まるのはいつですか?」「あの案件はもう決裁が下りたんですか?」と聞くとかね。

――忙しい毎日の中で、それを実践していくのは難しそうですね。

それなりの工夫が必要です。重要な時期を逃さないように、私は現役時代、つねに手帳を2年分持ち歩いていました。昨年の今頃、何をやっていたかがすぐにわかるからです。

そしてデスクには2カ月分の卓上カレンダーを並べて置いていました。こうしておくと、中期的な行動予定や、ある案件の進捗が一覧できるんです。

1~2カ月分の予定を毎日「見る」ことによって、残された時間や今すぐ起こすべき行動というものを体感でき、自然と仕事の段取りを意識することができました。

そのおかげで、大きなイベントや重要な報告書の締め切りの前には、できるだけほかの予定を入れないで、そのための時間を取っていました。

時間を「予算」と考える

――そういう時間を捻出するのも力業だったのでは?

ちょっとしたコツですよ。私は時間を「予算」と思っていたのです。

たとえば重要な企画書を1週間でつくらなければならないとしましょう。

それでもその期間内にも、かならず会議や出張などの予定があって、実際に使える時間はせいぜい10時間とか、そんな程度ですよ。それを、カレンダーを眺めながらざっと見積もってみる。

――10時間あれば大丈夫だと思っちゃいそうですね。

そうなんです。それが間違いの元(笑)

真に使える時間はその3割程度の3時間そこそこと思ったほうがいいです。
なぜなら会社では、突然の来客や、上司から振られた急な仕事、込み入った電話やメールのやりとりなどで、どんどん時間が消えていくからです。
だいたいの人はそのままタイムオーバーになっているはずです。

そこで私は、自分のスケジュールに「自分へのアポイント」を入れて時間を確保していました。そうすれば、その時間帯を避けて別の仕事の予定を入れられますからね。そしてその時間には、会議室にこもるなり、喫茶店に出かけていって、確実にその仕事の時間に充てていました。

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