飲み会で株を下げる人の残念な「立ち位置」 毒々しいトークに乗っかりすぎてはいけない

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この前置きフレーズがあると、ちょっと過激なことが言いやすくなります。そして、自分の発言は少し下品である、尖ったものであると自覚していると表明することで、逆に最低限の品格や優しさが感じられ、聞き手としても安心できる。

品性の塊に思える人だって、実際には、どこかしら、欠落しているものです。人間ですから、それでいい。完璧でないほうが魅力的に映ります。

できる人は「攻守の絶妙なバランス」をとっている

けれども、毒舌トークでずっと盛り上がり、それで酒席が終わってしまうと単にバカ話をしただけになって、せっかくの酒宴も台なしです。

そこで、2つ目のポイント。「悪口に乗っかりすぎない、うまい立ち位置を保つ」ということについてです。

ある程度盛り上がったら心掛けたいのは、聞き役に回るということ。お酒が入ると、本性丸出しになってしまう人がいます。お酒が入っているので、ストレスも発散したくなるのでしょうか、笑えない毒を盛ってくる人もいます。仕事関係のこと、会社内部の情報、プライベートの話と、人は思いどおりになっていないことほど、誰かに共感してもらいたいもの。人の心はどこか弱いのです。たとえば、お酒の席でありがちなのが自慢話。それも、実は自信のなさの表れだったりします。

ただし、そんな本性丸出しの毒々しいトークに一緒になって参加してしまうと、あなたも同罪になってしまいます。

そうならないためにも重要なのが、「さりげない“相の手”」です。相手が心を開いてきて、会話が滑らかになったら、聞き手にまわることを意識しましょう。

たとえば、「ここだけの話、営業の鈴木さんって使えないよね」などとなったら、相手の話の流れ、心の動きを変えずに、同調しているようで、よく考えてみたらそうとも言い切れない“相の手”を入れていくのです。

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