佐藤優も唸る!池上彰のスゴい新聞の読み方 「毎日11紙を1時間20分」どう読んでいる?

世の中を「知る」には新聞、「理解」するには書籍
佐藤:池上さんは毎日11紙の新聞に目を通しているそうですね。
池上:はい。毎朝、自宅に届く8紙に加えて、取材や大学の講義などで出かけるときに駅売りで2紙買い、電子版でも1紙購読しています。
佐藤:私も毎日10紙に目を通しています。新聞の発行部数は世界的にも減っていますが、ネットの普及によって、実際の発行部数以上に多くの人が新聞の情報を目にしているんですね。「世の中を知るには新聞がベース」に、「世の中を理解するには書籍がベース」になるというのが2人の共通認識ですね。
池上:私もそう思います。いくつかの問題点はあるものの、短時間で世の中の動き全体を俯瞰できる「一覧性」、そして記者が現場を取材して書いている記事の「正確性」は、他のメディアに比べてまだまだ新聞が圧倒的に強く、優れている点です。
佐藤:では、新聞は「何を」「どう」読めばいいのか。今回は池上さんの「新聞の読み方」を解説してもらいましょう。