「アマゾンダッシュボタン」は何が便利なのか 今でも便利だが、さらに進化の余地がある

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もうひとつ、アマゾンダッシュボタンと競合するサービスがある。それが、アマゾンが東京23区や大阪17区などの、都市部でサービスを行っている「プライムナウ」だ。これは、注文すると2時間以内(1時間以内は別途送料が必要)で商品を届けてくれるというサービス。スマートフォンからの注文が必須であり、また取り扱う商品も限られているが、プライムナウで対応商品を注文すれば2時間で届くのだ。対応エリアならアマゾンダッシュボタンよりも、便利といえるだろう。

将来、アマゾンダッシュボタンとプライムナウが連携すると、よりすごいサービスになりそうだ。

食品・飲料用はほとんど品切れ

トマトジュース用アマゾンダッシュボタン。黒いフレームは脱着できる。背面に粘着テープがついていて、張り付けられる(著者撮影)

実際にアマゾンダッシュボタンがどれぐらい普及するかはわからないが、 現在、食品・飲料用のアマゾンダッシュボタンはほとんどが売り切れとなっており、すぐには入手できないほどに注目を集めている。また、対応商品も増えていくはずだ。

これからアマゾンを便利に使うためには、購入する商品によって、定期便や通常注文、そしてアマゾンダッシュボタンを使い分けていく必要が出てくるかもしれない。

なお、宅配の現場で課題になっているのは不在時の再配達だ。ネット通販の拡大により看過できない問題になっており、これによって多くのドライバーが苦労をしている。マンション住まいで宅配ボックスがある、もしくは必ず在宅しているのでなければ、(安易に)ダッシュボタンを使用することは避けるようにしたいところだ。

コヤマ タカヒロ デジタル&家電ライター

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Takahiro Koyama

1973年生まれ。大学在学中よりカルチャー誌でライターデビュー。パソコンやデジタル機器、家電製品など電気が流れる機器と、それらにまつわるビジネスについてさまざまな媒体にて執筆活動を展開。得意分野は家電とデジタル機器がクロスする部分。また、米・食味鑑定士の資格も有しており、炊飯器など調理家電の評価・検証にはより力を入れている。

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