「心を強くする」には運動が欠かせないワケ うつ病の治療と予防には定期的な運動が効く

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運動はうつ病に対して「大きく、重大な影響」があることがわかった(写真:Iakov Kalinin / PIXTA)

運動はうつ病の治療に効果的で、そもそもうつ状態になるのを防ぐ可能性があることが、最新の3つの研究で明らかになった。合計100万人以上の男女を対象とした過去の調査を検証したこれらの研究は、定期的な運動が私たちの肉体と脳を、絶望的になりにくいよう変化させることを強く示している。

科学者たちは長い間、肉体的な活動が心の健康に影響するのか、影響するとしたらどのようにするのかを議論してきた。運動が肉体を変化させることは周知の事実だが、肉体的な活動が気分や感情にどう影響するのかは、あまりわかっていない。

過去の研究はときに、体と心のつながりを解明するというよりも混乱させてきた。一部のランダム化比較試験では、ウォーキングなどを含む運動プログラムよって大うつ病性障害(うつ病)の患者の症状が緩和されることが明らかになっている。

しかし、こうした研究の多くは比較的規模が小さかったり、科学的な欠陥があったりした。運動とうつ病の研究についての2013年の大規模な検証では、当時入手可能な証拠に基づき、運動がうつ病の症状を改善させるかどうかを断定するのは不可能であると結論づけている。その他の過去の検証も、運動がうつ病を回避させるかどうかを示す証拠に欠けているとしている。

そこで国際的な公衆衛生の研究者グループは、より新しい研究を選択し、統計的な証拠をさらに厳密に考察することで、運動がうつ病の治療と予防に役立つことの正当性を裏付けることができるのではないかと考えた。

研究グループは運動とうつ病に関する最新かつ優れた研究を集め、おそらく最も革新的なのが、運動がうつ病予防の助けになるかどうかに焦点を当てたことだ。そうして得られた研究結果が10月に医学誌「予防医学ジャーナル」に発表された。

運動する人・しない人の大きな差

過去の研究の多くは、被験者の運動量は自己申告に頼っているが、人間というのは運動の記憶についてはあいまいになりがちだ。

そこで研究者たちは、被験者が行った有酸素運動を客観的に測定した調査のみを使用することにした。また、被験者の精神的な健康も調査の開始時と終了時に標準検査によって評価されていて、さらに1年以上の追跡調査を実施したものに限定した。

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