「片づけられない」が治る、たった1つの極意

面倒なのは「分類」しようとするからだ

おおまかな片づけであれば、細かな分類などはいりません。「全部まとめてポン」で大丈夫です。たとえば衣服について、パンツ、靴下、シャツなどすべて別々に収納するのではなく、ひとつの収納ボックスにまとめて入れてしまうのです。洗濯して干して、あとはポンと入れるだけ。

文具など小さなものも同様です。文具はひとまとめにしてペン立てに差し込んだり、レターケースにしまいこみます。はさみはここ、のりはここ、などといった分類をせず、ひとまとめに入れてしまうのです。

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きっと片づけ上手な人には「何を言っているんだ、お前は」と思われるでしょうが、苦手な人はこういう荒っぽいハッキングでもしなければ、とても片づけられないんです(笑)。

こうした分類の問題は、整理の時には必ず出てくる問題です。分類すれば収納した時にきれいに見えますが、分類のルールの分だけ等比級数的に運用が複雑になる。ルールを徹底的に減らすためにも、分類をしないで片づけてしまうほうが得策です。

1カ所にまとめて収納する方法を「ワンポケットの原則」と言います。これは、書類の整理術として野口悠紀雄教授が提示したもので、複数の場所に分けて収納した時に起こる、「どちらを探せばいいかわからない」という問題を回避するための知恵です。

ずぼら収納には無印のポリプロピレンボックス

筆者の自宅の収納。サイズの違うボックスを重ねることで、すっきりと整理できる。半透明で中が見えるのもポイント

放り込むのに使う収納には、無印良品のポリプロピレンボックスがおすすめです。サイズが定型化されているので、いくつかのサイズ違いのボックスを積み重ねて使うことができます。僕は高さ16.5cmの物と33cmの物とを使い分けて収納しています。特に16.5cmの物は、一見底が浅いように感じますが、かなりの物が収納できます。軽いので持ち運びも楽で、僕の家ではいちばん活躍しています。

こうしたボックスはひとつのメーカーで統一することが重要です。複数のメーカーの物を使っていると、うまく重ねられなくなります。また、買い足したり買い換えることを考えると、仕様を変えずに売っているロングセラー商品がいいでしょう。無印良品の製品は、小さな改善によるちょっとした変更はあるものの、定番品を長く取り扱ってくれるので安心です。

まとめてポンの収納は、分類もせずに放り込むので「いい加減」な印象を受けますが、実は「良い加減」なのです。物を分類する手間を省きながらも、いざ探す時にはそのものがそこにちゃんとあることがわかっているから、すぐ見つかる。下手に分類をして、戻す手間を増やすよりも、ワンポケット原則だけを徹底させるほうが効果的なのです。

整理に限らず、どんな時でもちゃんと守ることができるルールでなければ、有名無実化してしまいます。僕の場合、長期の出張が続いたり、仕事で連日、帰宅が遅くなったりして「これ以上、動きたくない!」という瞬間でも片づけできるルールにしています。忙しい人ほど、エイヤッと片づけるためのハッキングは有効です。これなら、ものぐさな人でも間違いなく長続きするはずです。

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