日本株は「トランプ大統領で上昇」でいいのか

2017年の金融市場は一段と複雑になる

コンウェイ選対本部長をたたえるトランプ氏。新大統領誕生が確定したが、日本株は試練を迎えるのか(写真:NYタイムズ/アフロ)

10月に拙書『中原圭介の経済はこう動く【2017年版】』(東洋経済新報社)を出したこともあり、直近の連載コラムやブログでは、最新の本の内容もご紹介させていただきました。

私は拙書のなかで、米国の大統領選挙でトランプ氏が勝利したことについて予想を外してしまいました。選挙戦の最後、クリントン氏のメール問題再燃などが尾を引いたわけですが、選挙の結果を公に予想したからには、結果がすべてであると思っています。私の読みが甘かったということであり、一切の言い訳をするつもりはありません。

当初はどんな相場予測をしたのか

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しかしながら、多くの読者の方々が拙書のマーケット予想に期待していただいているということもあり、トランプ大統領の誕生により、日経平均株価の見通しに修正が必要かどうかだけは、このコラムで申し上げる責任があると思い、改めて見通しを述べることにいたしました。 

私がボックス相場に入ったと判断し、初めて公にお伝えしたのは、3月11日の経済展望レポートおよび3月12日の『投資戦略フェア EXPO2016』での講演でしたが、その要点を一文でいえば、「日経平均株価は2月の上値1万7905円~下値1万4865円の3000円幅のボックス相場に入っている」というものです。もちろん、拙書のなかでも、このボックス相場はしばらく続く可能性が高いだろうと予想しております。

厳密にいえば、6月末に英国のEU離脱ショックを受けて、新しい下値は1万4864円と、2月の1万4865円を1円だけ割り込む形となりました。しかし1円の違いは完全に無視してしまって問題はないと思います。むしろ、テクニカルの言葉を使って説明すれば、強力な「ダブルボトム」の下値支持ラインが出来上がったと考えるべきでしょう。

一定の値幅の中で動くボックス相場での投資戦略は非常に単純であり、小難しいことを何も考える必要がありません。すなわち、下値1万4864円に接近する過程では3回くらいに分けて買い下がり、それとは逆に、上値1万7905円に接近する過程では3回くらいに分けて売り上がりをしていくという、機械的な売買が有効になりえるのです。

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