2017年、世界を揺るがす「リスク」はあるか

的中率90%!中原圭介がズバリ経済を予測

2008年のリーマン・ショックからすでに8年余。2017年の世界経済のリスクは何だろうか。(写真:ロイター/アフロ)

「もっとも予測が当たる経済アナリスト」と言われ、米国住宅バブル崩壊や欧州債務危機の到来、さらには2014年の消費増税先送りや原油価格の急落を予見するなど、これまでに数々の予測でその実績を示してきた中原圭介氏。今回、新刊『中原圭介の経済はこう動く〔2017年版〕』(東洋経済新報社)の刊行に際して、経済を予測するポイントや今後の国内外の経済動向、マーケットの見方や注意点などについて、金融アナリストとして活躍中の三井智映子氏が3回にわたってインタビューする。

経済予測で大切な視点とは

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三井:昨年からシリーズ化された『中原圭介の経済はこう動く』の2017年版が刊行されますね。今回のインタビューにあたって、昨年の2016年版をもう一回読み返してみたのですが、予測の8割~9割くらいは当たっているのではないかと感じています。どうしてそこまで精度の高い予測ができるのでしょうか?

中原:ありがとうございます。これはいろいろなところで申し上げているのですが、私が経済を予測するときは、いつも4つの視点を大切にしています。具体的には、「物事の本質とは何か」「歴史の教訓をどのように生かすのか」「自然科学の発想をどのように生かすのか」「経営者はどのように考えるのか」といった視点になります。

三井:ずっと前にその話をお伺いしたことを思い出しました。たしか、経済の流れをつかむためには、経済学の専門知識だけでなく、さまざまな分野の知識が必要不可欠だという話ですよね。

中原:そのとおりです。現実の経済を正確に分析するためには、物事の本質をとらえる哲学的な思考力と、過去の教訓を学ぶ歴史学的な思考力が必要です。経済に応用できる自然科学的な発想を学ぶことも大事ですし、競争原理のなかで経営者がどう判断するのかを推測することも大切な要素になります。

三井:学問の分野にとらわれない幅広い知識は、そのままその人の視野の広さに直結するっていうことですよね?

中原:そのとおりです。視野が広ければ広いほど、特定分野の知識だけではとても導き出せない判断ができるようになるものです。他の学問分野の知識や考え方を取り入れることによって、より本質的に、より合理的に、より体系的に判断できるようになるからです。

これらの視点を身につければ、ビジネスをする時にも、資産運用をする時にも、非常に役に立つと思います。こうした見方をどう養うかについては、9月に出たばかりの『ビジネスで使える 経済予測入門』で詳しく述べています。経済の流れをつかむのに有効なポイントに絞って解説し、実践的な方法論を提案しているので、ぜひご覧いただければ幸いです。

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