本当の格差は「無形資産」によって生まれる

リンダ・グラットン氏、安倍首相夫人と共演

浜田:今日はスペシャルゲストとして、安倍首相夫人の昭恵さんにもお越しいただいています。5年前に大学院に入り直し、現在ではさまざまな活動をされ、幅広い人脈をお持ちです。『ライフ・シフト』を直観的に実現されているような印象ですが。

安倍昭恵(あべ あきえ)/内閣総理大臣夫人。立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科修士課程修了、修士号(比較組織ネットワーク学)取得。ミャンマーで学校(寺子屋)づくりに携わる。農作業、ランニング、ゴルフ、薙刀、フラダンスなど、多様なジャンルで活躍中

安倍 昭恵(以下、安倍):私は何の取り得もなく、勉強が嫌いでした。一度目に主人が総理大臣になった時、そのことが大きなコンプレックスになっていたことに気づきました。

海外で首脳会談などが行われると、私も一緒に行って首脳夫人とお会いするのですが、あちらの立派なプロフィールを見るだけで気後れしてしまって。そこで大学院に入ったんです。いろいろな価値観の人と出会うことができ、知識より考え方そのものを学ぶことができました。

リンダ・グラットン(以下、グラットン):首相夫人はとても大切なことを2つおっしゃいました。

まずは、「変身資産」として大切な、自分自身をよく知るということです。正直に、忌憚なく、ご自身を見つめています。そしてもうひとつは、さまざまな人と出会い、多様なネットワークを築いているという点です。

日本の岩盤をどう切り崩すか

リンダ・グラットン/ロンドン・ビジネススクール教授。人材論、組織論の世界的権威。2年に1度発表される世界で最も権威ある経営思想家ランキング「Thinkers50」では2003年以降、毎回ランキング入りを果たしている。著書に『ワーク・シフト』(2013ビジネス書大賞受賞)、『未来企業』などがある

浜田:日本における「学校・仕事・老後」という「3つのステージ」は、なかなか変わらないように思います。終身雇用、年功序列、あるいは若い人の大企業志向、これらはまだまだ根強く残っているのではないですか。日本人のこうした意識は岩盤のように硬いと思うのですが、寿命が延びるというだけで、本当に変わっていくでしょうか。

池見:結論から言うと、変革の息吹は出てきていると感じます。IT企業やベンチャー企業においては、通年で採用したり、年齢不問にしたりといったトレンドが出てきています。今後、指数関数的な変化が訪れる時期に来ているのではないでしょうか。

浜田:安田さんはいかがですか。

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