執拗に攻撃する実母にどう対応するべきか 自分自身を責めるのは止めよう

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あなたは自分自身を責めてはいけません。また、たとえ望みどおりの母上でなかったとしても、それも一つの形だと、今は割り切った方が楽になると思います。

智恵様の母上は、あなたも感じておられるようにあなたをとても大切に、愛情を持って育ててきたのだと思います。なぜ異様なまでに娘に反発するのか。ひょっとして、あなたの結婚への思いが強すぎたのかも知れません。(もちろん、娘に対する支配欲が強くて、思いどおりにならない娘に怒っている、という困ったパターンも存在するのですが)。

どうでもいい娘なら(母親にとってそんな娘がいること自体が理解できませんが)、娘の結婚相手があいさつにきたとき、もう少し大人の判断が働いて、あいさつを受け入れたと思います。あるいは子離れできているか、娘をもっと信じることができた母親だったとしても、多少相手が気に入らなくとも、あいさつを受けたはずです。つまり母上の行動は、可愛さ余っての大人気ない行動で、その後は意地を張っておられると感じました。

子どもが成長すると、親の心づもりがまだだとか、親の価値観と合わないという理由などで反対したくなることがよくあるものです。しかし親よりずっと先まで自分の人生を歩む子どもの選択に反対する権利は、親にもないのです。道徳に外れていたり法に触れていたりすれば別ですが、親が変わらなければならないことも多いのです。そうした考えを、母上は持つことができなかったのでしょう。

ただ、結婚式をキャンセルさせたりするのは行き過ぎです。親の愛情から発するものであれば、何をしても良いというものではありません。

あなたの心が複雑な間は、期間限定と自分に言い聞かせて、無理に母上を追わない方がいいと思います。もっと苦しくなるだけです。

変な親とは、関係も割り切ろう

この欄を担当させて頂いて、私は本当に驚いていることがあります。実親、特に実母との関係に関するご相談が、本当に多いのです。

私の周囲にも、確かに変な親はいました。何かに付けて子どもより自分の方が大切で、おカネと時間はほとんど自分のためだけに使う親や、子どもを自分の思うとおりに育てようと子どもの特性に構わず、子どもを追い込んで親子関係が壊れたケースなど、さまざまです。でもそれらは特殊なケースだと思っていましたが、想像以上に多いことに驚いています。

そんな変な親の中の一人に、私の友人・幸雄さんの母親がいます。幸雄さんは、母親と仲の悪い父親似に産まれたため、母親から虐待されて育ち、母親を恨んでいます。私はその虐待の数々を聞かされていましたが、あまりにひどいので、話半分に聞いていました。

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