BMWミニ「クロスオーバー」はここまで変わる 2017年に日本上陸の2代目をいち早く解剖
このeトグルスイッチでは、80km/hまでの速度でEV走行をメイン駆動方式とするオートe-ドライブ、125km/hまでの速度でEV走行をメイン駆動方式とするマックスe-ドライブ、そしてバッテリーの節約を行い、常にバッテリー残量を90%以上にキープするよう走行中も積極的に充電を行うセーブバッテリーの3つのモードを選択可能。ちなみにオートe-ドライブでは、速度が80km/hを超えるか、ドライバーがより多くのパワーを求めキックダウンを行うと、ガソリンエンジンが自動的に始動する。またバッテリーの残量が7%未満になった場合も自動的にガソリンエンジンが始動するシステムだ。
PHEVのバッテリーは、230Vの家庭用コンセントで3時間15分、3.6kWの充電能力を持つ専用ウォールボックスを使用すれば、2時間15分でフル充電が可能だ。EUテストサイクルにおける燃費性能は100km/2.1リッター(約47.6km/リッター)、CO2排出量はわずか49g/kmであるいっぽうで、0-100km/h加速は6.9秒と、シリーズ最速タイムホルダーでもある。
運転支援システムの充実
もうひとつ、新型カントリーマンの特徴に挙げられるのが、運転支援システムの充実である。自動減速機能を持つシティブレーキを標準装備し、さらにオプションでカメラでの認識に基づいたアクティブな速度調整機能、ブレーキ機能のついた歩行者との衝突予知警告、走行時の自動ハイ/ロービーム切り替え、交通標識認識を認識するドライビングアシスタントシステムを加えることができる。
また、パークディスタンスコントロール、リアビジョンカメラ、駐車アシスト、ヘッドアップディスプレイも用意されており、現状で市販車に装備可能なほとんどの運転支援装備がこのミニ カントリーマンでも選ぶことが出来る。
内外装のブラッシュアップはもちろんのこと、新しいプラットホームの採用で、より大きく進化した新型ミニ カントリーマン。LAショーでのワールドプレミアの後、2017年2月より欧州で発売を開始し、順次そのほかの地域でも販売をスタートする予定だという。日本には2017年の半ばから後半に、先代モデル同様クロスーバーのネーミングで上陸すると見込まれている。
(文:櫻井健一)
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