大手の”8倍速く”人を育てるベンチャーのコツ テラモーターズ 徳重徹社長に聞く(下)

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以前、タイでビジネスをしたとき、つたない英語で一生懸命に自分たちのやりたいこと、事業についてプレゼンをした。自分たちはトヨタ自動車やホンダのようにブランド力も実績もない。新たな分野を切り開きたいと強く訴えた。そのとき、相手先から「君の言い方をみていれば、十分に思いは伝わる」と言っていただいた。非常にうれしかったことを覚えている。

語学は重要だが、自分の軸を持たねば真のグローバル人材とはいえない。それは就活生の志望動機にも通じる。スキルばかりではなく、何をしたいかを突き詰めて考えてほしい。

一度新興国を旅しよう

――これから社会に出る若者、あるいは若い社会人にメッセージをお願いします。

まずは、1度は新興国に行ってみたらどうだろうか。たとえば、インドとかバングラデシュ、パキスタンのような国に行ってほしい。日本は格差社会とかネガティブなイメージがあるかもしれないが、新興国に行けば、すごく小さな話だなとわかる。そして、いかに日本という国や人が尊敬されていたり、日本発の技術が凄いものか実感できる。

そして、日本の歴史をたくさん学んでほしい。日本のことを理解して、海外に行っても自信を持って、ビジネスなり対話をしてほしい。自分で可能性を切り開くことは必ずできる。自分の軸を大事にして、スキルだけではなく自分自身を磨いていってほしい。

又吉 龍吾 東洋経済 記者

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またよし りゅうご / Ryugo Matayoshi

2011年4月に東洋経済新報社入社。これまで小売り(主にコンビニ)、外食、自動車などの業界を担当。現在は統括編集部で企業記事の編集に従事する傍ら、外食業界(主に回転ずし)を担当。趣味はスポーツ観戦(野球、プロレス、ボートレース)と将棋。

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