ダメな会議の蘇生法とは? 会社を変える会議
あなたは意味のない会議にうんざりしていませんか。「日本企業の会議好きは病的なほど」と『脱会議』の著書があるアタックス・セールス・アソシエイツの横山信弘社長は指摘する。
以下は横山氏がサラリーマン時代に経験した実話である。
午後4時。「すぐ終わるから」と上司に誘われて営業会議に参加する。誘った上司は中座、会議は脱線に次ぐ脱線だ。「俺にも聞かせろ」と途中参加した営業部長に最初から説明すること1時間。揚げ句、「ま、デカイ提案してくれや」と言い残して営業部長は会議室を去る。
参加者の疲労がピークに達した午後10時半ごろ。他部署の部課長3人が乱入し、議論はさらに的外れに。午前0時を過ぎると「あとはみんなの意見を参考にまとめて」と丸投げされて解散。自分の机に戻り、提案書類を作り始めると、冒頭の上司が戻ってきて「こんな時間まで何を議論していた」と説教が始まる。
会議をしている間、売り上げは一銭も生まれないが、人件費はかかる。増収策やコスト削減策を漫然と議論するくらいなら、ムダな会議を削減し、営業にかける時間を増やしたほうがましだ。目的のあいまいな会議、終了時間の決まっていない会議、参加者がやたら多い会議……これらはムダな会議である可能性が高い。
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