外国人が日本株を「買い続ける」ための条件 トランプリスク再燃気配で目先は不透明に

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外国人投資家が3週連続で買い越したのは、今年に入って7月第2週から4週までの1回だけだ。

この間の日経平均は1462円高、+9.6%(7月8日終値1万5106円→同月29日終値1万6569円)と強い動きが見られた。7月21日の取引ベース(ザラ場)の高値1万6938円で計算すると、上昇率は12%となる。

10月第1週から第3週にかけての日経平均の上昇率は4.4%(9月30日1万6449円→10月21日1万7184円)だ。この期間、個人投資家は6457億円売り越しており、まさに順張り投資家の外国人投資家VS逆張りの個人投資家といった構図となっている。

日経平均1万7613円を抜けられるかがポイントに

筆者は、日経平均が今後も上昇を続けられるかどうか、すなわち外国人買いが続くかどうかは、4月高値1万7613円の更新にかかっていると考える。

この水準は、2月安値1万4865円と6月安値1万4864円の間にある山だ(全て取引時間ベースの値)。テクニカル分析の世界では、この4月高値をネックラインと表現し、この水準を上抜けることができれば「ダブルボトム」を形成といった説明がなされる。

時おりネックラインをクリアしていない状況で「ダブルボトム」を形成といった表現が聞かれるが、ネックラインを越えない限りは「ボトム」を打ったとは判断できない。

現状は、「ダブルボトム」形成を試している場面に過ぎず、中期的な反発局面が本格化するかは、この「ネックライン次第」というわけだ。この水準で押し戻されるような展開となれば、外国人買いは一服となり、これまで入っていたのが新規の買いであれば「アンワインド」(巻き戻し)の売りで1万7000円レベルまでの調整となるかもしれない。

もっとも今回の買いはオプションの「コール」「プット」売りに対するヘッジ買いと見られることから、大きな調整は回避されるのではないか。

オプションによるヘッジ買いは225先物がメインだが、売買活発な先物には「TOPIX先物」も存在する。「TOPIX先物」は、その名の通りTOPIXの先物である。そこで、もう一つ日本を代表する指数であるTOPIXも確認しておきたい。

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