「ヒラリー大統領」後のアメリカはどうなるか 予想される「3つのシナリオ」を検証してみる

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移動の飛行機内でメディアにケーキをふるまう クリントン候補。こうなると「勝ち方」の分析をしたほうがよさそうだ(写真:AP/アフロ)

自称「アメリカ大統領選挙オタク」である筆者のところには、4年に1度のオリンピックイヤーの秋になると、証券会社さんやFX会社さんからセミナー講師の依頼が舞い込んでくる。そこで、いろいろな場所で見通しを語ることになる。

過去の大統領選における、「わが予測のトラックレコード」は、わりといい線行っていると思う(少なくとも競馬の予測よりは当たっている)。ところが、2016年選挙は意外なことの連続で、ここに至るまでにかなり自信喪失気味である。

「ヒラリー当確」として、「勝ち方」が問題に

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それでもさすがに、もう迷ってはいられない。11月8日の投票日まであと10日。もうヒラリー・クリントン大統領の誕生でいいだろう。当連載の前回分では、「トランプ大統領誕生」というマーケットにとってのテールリスクについて語ってみたが、ここはヒラリーさんが当選したその後の展開について予想してみたい。

最初のポイントは、大統領選挙の勝ち方がどれくらいかだ。ご案内の通り米大統領選挙は、全米538人の選挙人を競い合う形で行われる。過半数の270を超えれば勝ちだが、なるべくなら大差で勝ちたいところで、その方が新政権に求心力が出てくる。

逆に僅差であった場合、トランプ陣営がちゃんと敗戦を認めるか、という問題が生じる。惜しい負け方をした州で、「不正選挙の疑義がある」などと言って次々と訴えを起こし、それで混乱が長期化するかもしれない。

アメリカの選挙制度は、「敗者はうるわしく勝者を称えるもの」という前提で成り立っている。下手をすれば、2000年選挙の「フロリダ再集計」騒動のようになるかもしれない。あのときは最高裁でブッシュ知事勝利の判決が出て、それでゴア副大統領が敗北を認めて落着した。

ところが今は最高裁判事に1人欠員があり、保守派対リベラル派の判事が「4人対4人」で拮抗している。これでは司法による決着が図れるのか。いや、そもそもトランプ氏が、そんなことを気にしてくれるのかどうか。

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