「ヒラリー大統領」後のアメリカはどうなるか 予想される「3つのシナリオ」を検証してみる

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最後は恒例の競馬コーナーだ。今週末は多士済々の秋の天皇賞。2015年年度代表馬のモーリス、初の国内G1を目指すエイシンヒカリ、連覇のかかるラブリーデイなど、強い馬が揃ってまことに悩み甲斐のあるレースとなってくれた。

ただし順当には決まらないのではないか。別にヒラリー・クリントンについて書いたからというわけではないのだが、牝馬が気になっている。

天皇賞は「2年越しで牝馬」、ルージュバックを軸に

昨年の当欄でも、筆者は「秋天、意外と牝馬は強い。過去10年で出走したのべ174頭中、牝馬はわずかに16頭。ところが過去10戦中3勝もしているのだ」などと能書きを垂れて、ショウナンパンドラを推奨した。そしたらショウナンパンドラは5着で、その後に11月のジャパンカップで来やがったではないか。ああ思い起こすも腹立たしい。

ということで、2年越しで牝馬に賭けてみることにしたい。今年はルージュバック。毎日王冠を堂々制して、いよいよ待望のG1に手が届きそう。

しかも彼女には「鬼に金棒」ならぬ「府中に戸崎」がついている。ルージュバックを軸として、モーリス、アンビシャス、ステファノスなどに流してみたい。強い牡馬たちをしのぐさらに強い牝馬、という映像が今から目の前でチラついている。

かんべえ(吉崎 達彦) 双日総合研究所チーフエコノミスト

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Kanbee

吉崎達彦/1960年富山県生まれ。双日総合研究所チーフエコノミスト。かんべえの名前で親しまれるエコノミストで、米国などを中心とする国際問題研究家でもある。一橋大学卒業後、日商岩井入社。米国ブルッキングス研究所客員研究員や、経済同友会代表幹事秘書・調査役などを経て2004年から現職。日銀第28代総裁の速水優氏の懐刀だったことは知る人ぞ知る事実。エコノミストとして活躍するかたわら、テレビ、ラジオのコメンテーターとしてわかりやすい解説には定評がある。また同氏のブログ「溜池通信」は連載500回を超え、米国や国際政治ウォッチャー、株式ストラテジストなども注目する人気サイト。著書に『溜池通信 いかにもこれが経済』(日本経済新聞出版社)、『アメリカの論理』(新潮新書)など多数。競馬での馬券戦略は、大枚をはたかず、本命から中穴を狙うのが基本。的中率はなかなかのもの。

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