「逃げ恥」「校閲ガール」心をつかむ3つの理由 ガッキーと石原さとみが可愛いだけじゃない

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2人の姿から学ぶべきは、「ユーティリティもスターも、自分が活躍するためには積極的に意見を言って、仕事がしやすい環境を自ら整える」という姿勢。また、裏を返せば管理職は、「ユーティリティもスターも、活躍させたいのなら、積極的に自分の意見を言わせる雰囲気作りが必要」ということでもあります。

みくりと悦子が輝いて見えるのは、単に新垣さんと石原さんがカワイイからではなく、前向きに自分の意見を伝えるからであり、同時にそれを許してくれる上司に恵まれていることも大きいのです。

職場で愛される「シンプルさと合理性」

2つ目のポイントは、周囲の人々から受け入れられる人間性。みくりと悦子が人気を集めているのは、「その人間性が現代人の気持ちにフィットするから」という側面が大きいのです。

みくりは、就職活動で失敗して派遣社員になるも、そこでリストラに遭うなど散々な状況でしたが、暗くならず、家族や友人と話したり、妄想に逃げ込んだりすることで、気をまぎらわせていました。父親の仲介で津崎の家事代行をすることになった時も、自然体で受け入れて現場に向かう姿に惹かれた人は多かったでしょう。

そして、津崎の家で家事をしながら、「家事が仕事になるとは思ってもみなかったし、大学で学んだことは何ひとつ役に立ってはいないけれど、これはこれで楽しかったりして。やるからには採用目指して頑張りましょう」と明るく語っていたのです。

また、「プロの独身」でマイペースな津崎が、みくりとの契約結婚を決意したのは、仕事への評価だけでなく、彼女が立場や距離感をわきまえて接してくれるから。みくり自身、「雇用主が何を嫌って、何が大丈夫か。線引きは何となく(考えています)」「毎回一カ所、どこか多く掃除しています。時間内ですけど」と言っていたように、大学院で学んだ心理学を生かすシーンも彼女の魅力を高めています。

みくりが魅力的なのは、「自然体の明るさがあり、人間心理をとらえた気遣いができるから」と言えるでしょう。この点は、“職場で好かれるための秘訣”とも言えます。

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