日産が、新型軽「デイズ」投入で狙う“安定” 三菱自と共同開発の第1弾
日産自動車は6月6日、三菱自動車と共同開発した軽自動車「デイズ(DAYZ)」を発売した。軽自動車の最大市場となっているハイトワゴンタイプで、ダイハツの「ムーブ」やスズキの「ワゴンR」、ホンダの「N ONE」などの人気車種に割って入る構えだ。
日産は11年前から軽自動車の販売に参入しているが、これまではスズキや三菱自などからのOEM(相手先ブランドによる生産)供給を受けるのみで、企画段階から開発に関わった軽自動車はデイズが初めて。2011年に三菱と合弁で軽自動車の企画開発会社・NMKVを設立、同社を通じて三菱に開発を委託する方式で開発を進めてきた。
生産は三菱自が軽自動車を生産する水島工場(岡山県)が担うが、日産も、部品調達から生産管理、品質管理などの各段階で関与している。三菱自側は車体デザインなどを変えた「eKワゴン」として販売する。
従来のOEM調達は“不安定”
軽の共同開発に踏み込んだことについて、日産の志賀俊之COOは「軽自動車市場の位置づけが高まる中で、顧客の要望どおりに供給ができない従来のOEM方式は見直さざるをえなくなっていた」と説明する。軽自動車の需要が伸びる中、日産はOEM元から思うように車両の調達ができず、“不安定”だったことが軽自動車事業の拡大には足かせになっていたのだ。
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