Gmailを使いこなすコツは「考えない」ことだ 「Inbox」+ショートカットが最強

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「Inbox」は個人のタスク管理やリマインダーまで内包する、ある意味でメールを超えようとするサービスですが、ここではまず従来のメールの部分をご紹介しましょう。考え方はシンプルで、どうすればできるだけ余計なメールを見る時間を減らせるか、ということを考え尽くしているのです。

以前からあるメールの分類方法としては、受信したメールを小分けして整理するというものがあります。フォルダ分けをしたり、ラベルづけをしたりなどといったものです。

Gmailの場合、これまでもラベル管理ができ、そのラベルをつけるルールを細かく設定できるので、それはそれで重宝していました。

完全に自動化された「Inbox」

しかし、Inboxはさらにそれを推し進めて、ラベルそのものもInboxが指定してしまい、その分類は完全に自動化されているのです。はい、自分でラベルを作る必要すらないのです。

プロモーション: ECサイトからのセール情報やクーポン、そのほかのマーケティングやプロモーション関係のメール
ソーシャル: SNSからの通知メールなど
新着: 自分宛てのアラートや確認などの通知、登録しているウェブメディアなどからの通知も含まれる
マネー: 請求書や銀行の明細書などの金融・マネー関連のメール
ショッピング: ECサイトからの領収書、配送状況、そのほかのお知らせなど
トラベル: フライトの確認書やホテルの予約など、旅行関係のメール
フォーラム: メーリングリストやディスカッショングループからのメール

 

これまでメールの整理を自分で一生懸命やっていた人はびっくりすると思います。もちろんInboxでは自分で整理することも可能ですが、推奨しているのはメールの分類はこっちに任せてみませんか?ということなのです。

実際、使っているとInboxの自動整理が完璧とは言えないときもあります。でも、重要なメールにはどうせ分類とは違う印をつけますし、そもそも検索して出てくればいいわけです。だから、日々の分類に大事な時間を使うのはもったいないという設計思想にとても共感します。

日々のメールの中にじっくり読む必要があるメールは、どのぐらいあるのでしょうか。文章の中身以上に添付されている画像、そこに書かれている特定の情報、動画へのリンクなど、文章そのもの以外が重要であるメールが多いはずです。

ということは、メールを読まずに受信箱を開くだけで、メールの文章ではなく、そのメールが指している情報を表示したほうが、人の大事な時間をより浪費することがなくなるのです。

Inboxのハイライト機能はそこを徹底しています。説明するよりも、実際の画面を見てもらうほうがいいので、ハイライト機能の中でも、いちばん役立つトラベル情報のInboxでの表示で説明しましょう。

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