DMM会長がアフリカに100億円を投じる理由

欲しているのは、発想力ではなく実行力

――そもそもなぜ、アフリカでの事業に興味を持たれたのでしょう?

アフリカを一人でぶらっと、1カ月くらい旅したことがあって、そこで現地の人や日本人がいろいろなビジネスに挑戦している例を知って、アフリカってまだまだ発展しそうだ、アジアよりずっと未知の可能性がありそうだと思って。日本に帰ってすぐ、社員に「アフリカ行きたい人集まれ!」とメールをした。

――当初はどれくらいの人数が集まりましたか。

10人ぐらい。その10人に100万円ずつ持たせて、「これでアフリカに行って、なくなったら帰ってこい」と。徒党を組むなよ、どこの国で何をするかも自分で決めろよ、なるべくヤバイ国行けよ、そのほうがチャンスあるからね……という感じで、送り出した。

アフリカビジネスの初売り上げは5万円

それで全員任務を完遂して、100万円を使い切って帰ってきたんだけど、結果として出てきたビジネスプランはどれもぱっとしなかったね……。アイデアは色々出たけれど、投資に踏み切るほどのものはなかった。

ということで、半分くらいのメンバーをもとの部署に戻して、「DMMでアフリカやります!」って、社外から人を募った。応募自体は結構あって(現時点までの累計は380人)、今はアフリカ人、フランス人なんかも含め25人くらいのチームでやっている。

――DMMとして、アフリカの事業に5年間で100億円投資すると掲げています。プロジェクトの発足から1年半経って、魅力のある分野は出てきましたか。

今いちばん面白いと思っているのは電子マネー。あとはパン屋とか太陽光とか、話はいくつか出てきているけど、具体的な出金までのメドは立っていない。

(アフリカ事業としての)売り上げもまだまだ。この前初めて、ある日本企業がアフリカに出るためのコンサルで5万円売り上げた。初売り上げだ!って、みんなで盛り上がっていたところ。投資予定100億円、売り上げ5万円(笑)。今は毎月人件費が出ていくばかり、という感じかな。

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