小泉進次郎は、一段とすごい政治家になれる 世襲候補は、地元から離れて立候補を
同一選挙区での、世襲親族の立候補禁止を
世襲の制限はよく議論されるテーマですが、現職議員の配偶者および三親等内の親族は、当該議員の引退・転出に伴って同一選挙区から連続立候補をすることを法律で禁止すべきだというのが、私の意見です。
「世襲制限は世襲候補の職業選択の自由(憲法22条1項)を侵害する」と主張する人がいますが、それを言ったら、選挙で圧倒的に有利な立場にいる世襲候補は、その他大勢の職業選択の自由を侵害すると言えてしまうのではないでしょうか?
しかも、世襲候補は地盤(後援組織)・看板(知名度)・かばん(資金)という三バンを引き継ぐのであり、たとえ同一選挙区からの立候補を禁止したとしても、三バンのうち地盤というひとつを失うだけであり、看板と鞄は引き継がれ、他候補に対して圧倒的に有利な立場は維持されるわけですから、それくらい制限しても構わないのではと思うのです。
私は世襲候補をただ単に、たたきたいというわけではありません(もちろん若干のひがみはありますが……〈笑〉)。むしろこの制限は、世襲候補のため、そして日本のためにもなると確信しているのです。
それは、私が神奈川県第11区(横須賀市・三浦市)という縁もゆかりもない地で戦い、最初は完全なるアウェーの状態で、何度もつらい目に遭ったものの、それでも地道に活動を続けた結果として徐々に賛同者が増え、最後には9万6631人もの人に想いを託していただけたという体験から言えることです。
政治家たる者、ゼロから支援者を開拓するという非常に大変な苦労をしてこそ「本物」になれるのであり、そういった政治家こそが真に市民・国民のために働く政治家になれるのだと思うのです。
世襲議員は世襲議員でも、進次郎氏だけは単なる世襲議員とは違うという意見に、何ら異論はありません。
ただ、もし進次郎氏が選挙区を変えて立候補していれば、世襲批判というつまらないものから解放されていましたし、大きな苦労を知り、今よりもっとすごい政治家になっていたであろうと思うのです。
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