マルハン社長、「太平洋クラブ」獲得の真意 アコーディア流の低価格ゴルフ路線は採らず
“理念”に合うコースあればM&Aも
――マルハン傘下に入ったら、太平洋クラブは少し大衆化するのか、それとも、よりプレミアム感のあるブランドのコースになるのか。
太平洋クラブが大衆化していくことはない。でも、太平洋クラブがプレミアムコースとして、今いちばんよい状態なのかというと、そうではない。われわれが17億円を投入していくのも、コースの維持・管理という面でのレベルアップがこの数年止まっていたと思われるからだ。その辺りをまずはしっかりやっていきたい。
――現在、太平洋クラブの保有するゴルフ場は17コース。ゴルフ場運営大手2強のアコーディアとPGMは各130コース前後持つ。今後、M&Aなどでさらにコース数を拡大していく可能性は。
まずは現状の17コースを、会員の皆さんやお客様の期待に応える状態に持っていくのが大前提。あまり先走った話はできない。ただ、太平洋クラブの理念に合うようなコースを取得できるチャンスに恵まれたときは、そういうことも否定せずに検討していく。
太平洋クラブには創業時から、環太平洋で100コースを持つという構想があった。単にコースをたくさん所有するというだけでなく、そこをプレーヤーが交流できる大人の場にする、という崇高な理念とビジョンがあったと理解している。その理念は継承したい。とはいえ、100コースを今から作っていくのではなく、たとえば海外の有名コースと提携し、互いに交流することで充実させていくこともできる。
「太平洋マスターズ」をマルハンの冠大会にはしない
――太平洋クラブを傘下に持つことはマルハンのブランド力アップにも大きな意味がある。太平洋クラブのコースで「マルハン」の冠大会を催すようなことはあるのか。特に、御殿場コースを舞台とする「三井住友VISA太平洋マスターズ」に、マルハンの名称をつける可能性はあるか。
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