エッツィー(Etsy)は、アメリカ人の創造力を解き放った。
ちょっと大袈裟かもしれないが、手作り品の販売サイトとして人気のあるこのサイトは、見ているだけでインスピレーションにあふれ、ごく普通の人々のクリエーティビティが花開いていることが感じられる。
日本ではまだあまり知られていないので、少々説明を加えよう。
編み物や陶芸、自作ファッションデザイン、アクセサリー制作など、ちょっとした趣味があなたにあったとしよう。趣味とは言え、技をどんどん極めていくうちに、出来上がるもののクオリティがどんどん向上していく。そうして、作るものへの愛着もますます高まる。そうしたできた作品は誰かに見てもらいたいし、使ってもらいたい。何よりも、自分と同じように手作りを愛する人々につながりたい。
そうしたときに、同じような気持ちをシェアできる人々が集まっているコミュニティーが、エッツィーである。
メンバーは2500万人、85万店が出店
エッツィーは自分が作ったものをサイトに上げ、それを気に入った人々が買ってくれる場所だ。買ってくれる人々は世界に広がり、また世界中の手作り人がここで店を開いている。
このコミュニティの面白いところは、売る人と買う人がよく似た人々であるという点。デパートやスーパーで売っているような商品、あるいは大手ファッションメーカーが打ち出す商品などと違って、ブランド名はないけれども、作った人の味わいや思いが込められているものが好きな人々が集まっているのだ。
当然、彼らには見る目もある。どこかの有名店の太鼓判が押されていなくても、いいもの、好きなものが一目でわかるのだ。
2005年に創設されたエッツィーは、すでに2500万人のメンバーを抱え、85万店の店舗が店を開いている。昨年は8億9500万ドルの手作りものがここで販売された。“手作り人”たちにとっては、なくてはならないサイトになっているのだ。
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