紙メディアも蹴散らす、ネット報道の革命児 間もなく日本上陸、「ハフィントン・ポスト」の衝撃

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Getty Images

昨年末、日本のメディア関係者に衝撃が走った。朝日新聞が、米国発のオンラインニュースサイト「ハフィントン・ポスト」と提携するというのだ。

「ハフィントン・ポスト」は、2005年にスタートしたニュースサイトである。政治を真っ向から扱う政治ニュースサイトのにおいをプンプン発しながらも、もう一方では、有名人や女優らセレブがブログを寄稿したりする。何とも妙なミックスのサイトだが、これが月間2億人もの読者を集め、人気を博しているのだ。

その共同創設者で、編集長であるのがアリアーナ・ハフィントン。彼女は、実に複雑な経歴の持ち主だ。以前は作家、ジャーナリストであり、選挙運動家であり、知事を目指してカリフォルニア州で立候補をしたこともある政治家。

さらにそれ以前は上院議員の妻であり、イギリスの有名作家兼ジャーナリストの恋人で、もっとさかのぼると、ケンブリッジ大学の優等生で、ギリシャのアテネで育った少女だった。

多彩なバックグラウンドが作り上げた現在のハフィントンは、知的なセレブであり、新メディアの帝王というところだろう。

「ハフィントン・ポスト」は、ハフィントンその人の政治的なバックグラウンドと幅広い人脈なくしては、決して出てこなかっただろう。

ハフィントン自身もこのように語っている。「私は、面白い人たちを混じり合わせるということ自体が好き。有名な人、そうでない人、彼らみんなの生の声をまとめて、それをオンラインで伝えるようにしたのが、ハフィントン・ポストなの」。

ついにピューリッツァー賞を輩出

いわば、現代風のインターネット・サロン。執筆陣には、多くのジャーナリストや大学教授に加えて、俳優で映画監督のロバート・レドフォード、政治活動家のラルフ・ネーダー、IMF(国際通貨基金)専務理事のクリスティーヌ・ラガルド、ホワイトハウスの上級アドバイザーのヴァレリー・ジャレットといった顔ぶれも並んでいる。

そうかと思えば、どこか地方の医者や学生らが、一家言ある見識を披露する。まさにハフィントン特有のミックスだ。

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