カバーする分野も幅広い。政治、ビジネス、エンターテインメントのほかにも、テクノロジー、世界情勢、健康・生活、コメディ、ライフスタイル、宗教、同性愛、犯罪、セレブ、環境問題などなど。
昨年は、商業的なオンライン・ニュースサイトとして初めて、帰還兵士を追った連載記事がジャーナリズム最高の賞であるピューリッツァー賞を受賞した。
アメリカでのスタッフは200人おり、それ以外に数百人の外部協力者がいる。2011年には、AOLにサイトを3億1500万ドルで売却。現在はイギリス、カナダ、フランス、スペイン、イタリア、ドイツ、ブラジル、インドなどの国々と海外提携もすませ、さらに飛躍を狙う。
歴史ある既存の報道機関にも引けを取らない、堂々とした存在になっているのである。
あれこれ探すストレスから、人々を解放
さて、「ハフィントン・ポスト」の人気は、ハフィントンお得意のミックスのためでもあるが、加えて、ここが要領のよい情報サイトになっていることも理由だろう。
時事問題、社会問題、国際問題などの重要ポイントは押さえたうえで、もっとやわらかな話題や論説も多く掲載する。自社スタッフによる独自取材記事と同時に、多数のニュースサイトを内部スタッフが手際よく要約してまとめた記事も多い。
つまり、「ハフィントン・ポスト」さえ読んでおけば、その日の情報は満遍なく目を通したという気分にさせるのだ。あれこれのサイトを読まなくてはいけないと焦る気持ちが、ここへ来れば解消される。その意味で、派手で華やかに見せかけながらも、情報のキュレーションをうまく行っているのである。
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