私だったらそこに付け込みますね(笑)。ふたりで話せるように頑張って場を作り、思い切りおなかを見せるのです。「私は先輩が大好きで、実の姉のように思って、尊敬しています! あの仕事のせいでこんなふうにぎくしゃくするのは嫌です!」と訴えてしまいます。
仕事のことについても、「私はまったく知らなかった」「自分の力不足でスミマセン」と下手に出て、「上司に掛け合って自分にもう一度担当できないか話してみます」くらいのことは言ってしまう。まぁそこまで好き好きビームを出されれば、「そこまでしなくてもいいよ」「私こそ大人げなくてごめん」くらいのことは言ってくれるんじゃないかなぁ。共通の仮想敵として上司を置けば、さらに先輩女性との絆は深まるでしょうね。
そこまでするべきか、どうか
ただ、そうはいっても……。やはり、そこまでしなければ心地よくならない関係って、見直しの時期ではないか、と私は思ってしまいます。
同じワーキングマザーとして同志ともいうべき気持ちが生まれるのもよくわかるし、いつもはもっと冷静で頑張り屋で仕事もバツグンにできる先輩なんですよ、と言いたくなるのも理解できます。でも職場では、やはり真ん中にあるのは「仕事」のはず。もはや「姐さん」というより高圧的に振る舞う「ボス」のようにも見える先輩に対して、「百年の恋も冷めた」くらいの気持ちで、冷静に対応するのもありなのではないでしょうか。
人間関係は損得だけでは決して語れないし、お互い様の未熟者で、失敗だって挽回だってありうるものです。でも、彼女のこの対応に巻き込まれて、彼女と同様にくくられてしまうのをよしとするかどうか。そのくらい大切な人間関係かどうか。姉妹のようでなくたって、仕事上のよい関係というのはいくらでもあるはずですし、新しい関係もできれば、変わっていく関係もあるのです。
大好きな人の思いがけない反応に、オロオロしてしまうのは十分に理解できます。でも、どうか自分を大切に。先輩におなかを見せることで、結果としてもっと居心地の悪いことにならないか、自分はどんな自分でありたいのか。人間関係を見直すことによって、弱虫な自分が一皮むけて、前に進めることもあるのでは、と思うのです。
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