後からひとりずつに意図を伝えてフォローするつもりなのかもしれませんが、それにしても、わざわざあなたまで巻き込んで先輩女性が不満を持ちそうな伝え方をしなくていいのになぁと不思議に思います。何かのメッセージがあったのかも。正確に上司の言葉を思い出して、意図をくみ取ってみると組織的な目論見が見えてくるかもしれません。まぁ、すごく感受性の低い上司で、業務連絡としてバサっと伝えただけの可能性もありますが。
あなたは「上司より先輩との関係をなんとかしたい」と思っていらっしゃるようです。でも、私なら多分、先輩女性を尊敬する自分を見直して、立ち位置を変えようとすると思うなぁ。「こんな人なら、人としてもずっと付き合えないかもしれないし、仕事の先輩としてもうまくやっていけないかも」と考えそうです。
その場合は、彼女とは大人らしいコミュニケーションに徹し、避けられても挨拶したり、あるいは上司の悪口を言われても聞き流したりして、「この対応をみんなが見てるぞ。修行だ!」と言い聞かせながら、自分の今の仕事にまい進する。
一方で、先輩に担当が移った仕事がうまくいかなかったポイントや「自分に機会が与えられたら、こんなふうに改善する」といったものをまとめて、完璧な引き継ぎ資料を作り、上司と先輩に共有する。
「私としては途中での担当変更はとても悔しい。先輩でなければできない、ということだと思うので、学ばせてください」くらいのことは言っておく。といった具合に、こみ上げる感情はぐいっと抑え込む。
ここに至ってもまだ子どもっぽい態度を示せば、職場での先輩女性の株はかなり下がるはずですから、賢い人なら我にかえるはずですよ。ただし、元の姉妹のような関係に戻れるかどうかは微妙です。「仲良し」だけではない一定の緊張感がある、大人の関係になっていくかもしれませんね。
おなかを見せるという手もあるにはある
一方、もし、「会社員としての立場なんてどうでもいい。先輩がどんなにひどい対応をしたとしても彼女が好きだし、関係を戻したい!」と考えるなら、徹底して可愛げある対応をすることが先輩の心にいちばん響くかもしれません。集団の中で「姉御肌」などと称される人は大抵、本能的に面倒見がいいのです。さっぱりした性格かどうかは人によりますが、頼られると我を忘れて最大エネルギーを使い、誰かのためにひと肌脱ぎたくなってしまうものなのです。
なので、自分の対応の「イケてなさ」は置いておいて、それでも後輩が自分を慕って頼ってくれるというのを感じると、「ああ自分は未熟だった」と冷静に反省する契機にもなるはずです。
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