次のターゲットは1ドル103円、105円中盤 ディーラー歴20年の達人が読む為替

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

為替が1ドル=100円をついに突破した。なぜ、3日雇用統計の夜ではなく、9日の晩だったのか?しかも、日本時間の10日午前3時という、時間だったのか、疑問が残る。

決め手に欠けた100円突破の材料

後付け的に、大台突破となった材料を整理してみよう。

1、 新規失業保険申請件数が32.3万件と、予想の33.5万件を下回った

2、 ファンド筋から大口の買いが入った

3、 米30年債の入札で間接入札比率(海外中央銀行を含む海外投資家分)が38.8%と前回の31.4%から上昇、海外投資家の需要が強かった

4、 最近の強い米国経済を受け、FRBで出口戦略の意見が増えるのではないか(とあるFEDウォッチャーがコメントしていたとの話がある)

5、 中国が外貨準備のドルの比率を増やすという噂

いずれも、パンチにかける。新規失業保険申請件数や30年債の入札で100円が突破されるのであれば、先週の雇用統計で仕掛けられていたはずだ。

次ページ何が決め手となったのか?
関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事