次のターゲットは1ドル103円、105円中盤

ディーラー歴20年の達人が読む為替

市場が油断しているところを狙われた?

やはり市場が油断していたところを狙って、というか、だからこそ上昇したのではないか。99円台前半が重くなり、100円トライを2~3回やっても厚い壁に阻まれて、「これは97~100円でしばらくやるのかな~」とあきらめムードが漂っていたところで、ひっくり返された。筆者もまさにそのように予想していたのだが、見事に裏切られた。

前回も書いたが、100円にあったオプションバリアーがかなりエクスパイアー(期日到来)して、上の売りが薄くなってきたところで、期日が残っていたバリアーを執行する動きが出た、というところだろう。また、比較的流動性が落ちるニューヨーク市場の後場が狙われたのも偶然ではなさそうだ。

ともかく、終わったことをあれこれ詮索しても仕方がない。これからの戦略を立ててみよう。

一連の100円突破の動きをみると、円売り主導ではあるが、ドル高の流れが鮮明に出た。この傾向が続くのであれば、ドルを買うほうが良いので、クロス円よりドル円の買いが良さそうだ。やはり米国の経済が比較的良いことに注目するべきだ。

中期の予想をするなら、好調な米国経済、株高の中で、やはりFRBの出口戦略が話題になってくるかもしれない。筆者は、すぐに出口戦略に向かうとは思わないが、そのことが話題になること自体が、ドルを支える材料になる。世界各国が金融緩和を加速させる中で、米国が真っ先に景気回復を成し遂げて出口に向かうかどうかが、今年の中期的なテーマになる。

もう少し長い目で見れば、財政赤字と貿易赤字の双子の赤字がドル売りの長いテーマだったわけだが、この双子の赤字がやや縮小傾向にある。3月の貿易赤字は388.29億ドルでまだまだ高水準だが、2月の436.29億ドル、前年同月の517.26億ドルからは15%以上減少している。

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