次のターゲットは1ドル103円、105円中盤 ディーラー歴20年の達人が読む為替

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もう一段ドルの上値を試した後、調整のパターンも

前回と同じ動きを踏襲するかどうかはわからない。だが、前回は押し目を作らずに105円付近まで上昇したことを考えると、今回も先に上値を試しに行ってから、その後調整になるパターンではないかと思われる。

ドル円の傾向としては、ひとたびレンジをブレークすると弾みがついてトレンドが長続きするという傾向がある。

こうなってくると100円に近いところは買いたいというオーダーが手前に出てくるので、ドルが100円まで下落することはないだろう。今回のように、抜けるまで1か月ほどかかった100円という節目をあっさり抜けることはないと思うので、100円がサポートされ100~105円のレンジにシフトしたものと思われる。

100円を付けずに上昇してしまう恐れの中、100円にできるだけ近いところで買いたいという市場心理があるので、せいぜい戻り(ドルの下値)は100円中盤までだろう。買いたいけど買えないという躊躇のうちに、再度上昇してしまうのだろうな、と考える。

(撮影:梅谷 秀司)

田代 岳 国際金融コンサルタント、元為替ディーラー

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たしろ がく / Gaku Tashiro

たしろ がく 米系のシティバンク、英系のスタンダード・チャータード銀行で、20年以上にわたり、為替ディーラーとして活躍。現在は投資情報配信を主業務とする株式会 社ADVANCE代表取締役。ドル、ユーロなどメジャー通貨のみならず、アジア通貨をはじめとするエマージング通貨でのディーリングについても造詣が深 い。また、海外のトレーダー、ファンド関係者との親交も深い。ブログ「YEN蔵のFX投資術」、メルマガ「YEN蔵の市場便り」で個人投資家に対して為替 に関する情報を発信しており、人気を博している。

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