「若者離れ」する会社は、未来を軽視している

少数派ゆえに彼らの「交渉力」は強まっていく

超少子高齢化社会で、若者の存在感は高まり続けていきます(写真 :わたなべ りょう / PIXTA)

電通ワカモンの吉田将英です。前回の記事では「『若者の○○離れ』の正体は、前提の変化に対応できず、かつての前提で若者を測ってしまっている、いわば”大人の若者離れ“かもしれない」という仮説を提示しました。

ただ、この話の当事者は「若者本人」であって、年長者は一関係者にすぎない、と感じた方もまだまだ多いように思います。「若者との関係性や、その背景の前提が変わりつつある」という事実が、大人サイドに当事者としてどんな影響を及ぼし始めているのかについて、今回は言及したいと思います。

いつまでも最年少な、30代中堅社員

「俺、いまだに部で最年少。飲み会の幹事、毎回やってるよ……」

今年で31歳になった筆者が、同世代の友人と会話するときに少なからず聞こえる声です。部署に後輩がいつまでたっても入ってこない。いまだに雑務を一手に担っている。いつまでも若手扱い……。

もちろん本人の素養や、人員バランス考慮たまものの結果かもしれません。しかし、それにしても後輩がひとりも下に入ってこないというのは、客観的事実としていびつです。このように、さまざまな企業や組織で「若手不足」がじわじわと広がってきていて、それを身にしみて感じているのは、中間管理職以上の年長者よりも、彼のような30代の現場リーダー世代なのかもしれません。

現に「自分より下が入ってこないがために、雑務ばかりで成長が見込めないので、転職する」というケースも身近なところに数件ありました。これを「そいつが根性なしなだけ」「30代なんてまだまだ若手なんだから、雑務で当然」などと片づけるのは簡単ですが、組織にとって若手の流出が痛手であることは間違いありません。

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