ニューヨーク近郊の列車事故はなぜ起きたか 未熟な技術や「組合問題」が遠因という報道も

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ニュージャージー州のホーボーケン駅で、通勤列車が暴走しホームに乗り上げた(写真:ロイター/アフロ)

9月29日(木)現地時間朝9時少し前、ニュージャージー州のホーボーケン駅で、通勤列車が暴走しホームに乗り上げてコンコースに突っ込んだ。死者1名、負傷100名以上(現地29日夕刻現在)という大事故となった。ニュージャージー州に在住する筆者の身近では、2週間前に爆弾テロ騒ぎがあったばかりだが、今度はこんな大事故が起きるとは想像もしなかった。

この列車はニュージャージー・トランジットという同州の第三セクター近郊鉄道が運行している「パスカック・バレー路線」。7時23分に始発のスプリング・バレー駅を出発して、郊外の住宅地を通って各駅に停車し、8時38分に終点のホーボーケンに着くはずだった。

ブレーキかけず高速で突っ込む

ホーボーケン駅というのは、大昔からあるハドソン川の船着き場だ。ここから多くの乗客はフェリーボートや、パス・トレインという地下鉄に乗り換えてマンハッタンに渡る。つまり、ニュージャージー・トランジットからすると、ホーボーケン駅というのは完全に行き止まりの始発駅というわけだ。

そのため、構内への進入速度は時速10マイル(時速16キロメートル)に規制されている。だが、乗客の話によれば、ほとんどブレーキをかけずに高速で突っ込み、車止めに乗り上げてそのまま壁を突き破って停止しているという。死傷者の多くは、この列車の乗客ではなく、コンコースやプラットホームにいて乗り換えを待っていた乗客だ。亡くなった1名の女性もその中に含まれる。

現時点では政府組織の事故調査委員会が入って原因を調査中である。運転士に急激な健康面での異常が発生したという可能性を軸に調査が進められている。

では、仮にそうだとして、どうしてこのような惨事になってしまったのか。

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