決算発表ラッシュ、“狙い目”の企業は 強気見通しの企業ほど株高になる傾向も

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ゴールデンウイーク突入でも発表社数は高水準

ゴールデンウイークのど真ん中の週も決算発表は多い。4月30日は月末ということもあり、発表社数が高水準だ。この日の目玉はKDDI。アイフォーン効果でドコモユーザーの取り込みが進んでいる。株価の割安感も高まっている。昨年4月の決算発表時には、13年3月期について4.7%の営業増益見通しを出していた。足元では絶好調が続き、会社側は5.4%増益まで見通しを引き上げているが、さらに上振れ着地の可能性もある。14年3月期はJCOMの連結化があり、大幅増益が必至といえそうだ。

JR各社もこの日に発表予定だ。JR東日本(東日本旅客鉄道)は前13年3月期について、昨年4月の時点では5%の営業増益を見込んだが、足元では7.2%増益に修正。東洋経済では、さらなる上振れもありうると見ている。今14年3月期は新幹線の高速化、東京駅で昨年開業した駅ナカ施設も寄与し好調を続けそうだ。

JR東海(東海旅客鉄道)も上振れ期待が高まっている。昨年4月時点の13年3月期見通しは、2.8%の営業増益とやや保守的。足元9.3%増益まで引き上げているが、さらなる上振れが見込まれている。30日に開示される今14年3月期見通しも慎重なものになるのかもしれない。なお、JR西日本(西日本旅客鉄道)もこの日に決算発表予定だ。

4月30日は、ほかに、三菱電機、村田製作所、関西電力、ユニ・チャーム、日東電工、富士フイルムホールディングス、富士通などが決算発表を予定している。

5月1日、2日は、ややペースダウン。連休明けの5月7日から3月期決算企業の決算発表ラッシュが再開されるが、これは、また日を改めて紹介したい。

(撮影:今井 康一)

山内 哲夫 東洋経済 記者

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やまうち てつお / Tetsuo Yamauchi

SI、クラウドサービスなどの業界を担当。

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