決算発表ラッシュ、“狙い目”の企業は 強気見通しの企業ほど株高になる傾向も

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復活なるか、高炉大手

4月23日に決算発表の予定されているのが、JFEホールディングス。高炉大手では最も早い決算発表となるが、この段階で通期の業績見通しが開示される可能性は低い。昨年、一昨年とも4月の本決算発表時に開示はなく、7月の第1四半期決算時に発表されている。

鉄鋼業界は、原料価格と製品価格の変動が激しく、期中にも大きく価格が変わる。数量はある程度予想できても、製品単価がまったく予想できなくなっていることが、期初に通期業績見通しを出しにくい理由だ。需要以上に、製品価格の動向を決めるのが供給面の問題。中国の鉄鋼メーカーの生産能力が大きくなったために、彼らがいつ増産姿勢を強めてくるかによって、供給が大きく変動する。それによって、鋼材価格も大きく動く。

同じ23日に決算発表を予定するのが、精密小型モーターの日本電産。昨年は強気の見通しを出しただけに、今年も強い予想が期待される。特に、足元の円安は大きなプラス効果を生みそう。東洋経済の『会社四季報』春号(3月15日発売)でも今14年3月期は大幅な利益反発を予想しているが、それを上回る見通しを出してくるかどうかが、注目される。

自動車の照明で首位の小糸製作所も23日に発表予定。東洋経済予想のとおりであれば、PERは13年3月期予想の20倍から、14年3月期予想では13倍前後に改善し割高感はなくなる。昨年の決算発表時には、26%の営業増益見通しを出しており、今年度もしっかり増益見通しを出すことが期待できそうだ。

4月24日に発表の任天堂も注目される。13年3月期は会社見通しほどの赤字にはならないようだが、2期連続で営業赤字を喫しているだけに、再起を狙う14年3月期決算で、海外での3DSの拡大と、立ち上がりの弱かったWiiUの伸びがカギを握る。

同じ24日には、合成ゴムのJSR、赤字継続が見込まれる北海道電力、独立系SIのオービックなどが決算発表予定だ。

 
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