決算発表ラッシュ、“狙い目”の企業は 強気見通しの企業ほど株高になる傾向も

拡大
縮小

レンジでの見通し発表も

4月25日からは、一気に発表社数が増えてくる。この日発表の注目企業は、信越化学工業とヤフー、京セラなど。

半導体シリコンウエハで世界首位の信越化学だが、同社も昨年4月の決算発表時には、見通しの開示を見送っている。通期見通しが発表されたのは、昨年7月の第1四半期決算の発表時だった。

ヤフーの場合は、例年第1四半期のみの見通しで、しかも420.7億~444.8億円などと“レンジ”を持たせた見通しを出してくる。ここは判断が難しいところかもしれない。前13年3月期は会社見通しの1株当たり利益の下限が1906.4円。『会社四季報』春号では、この下限に比べれば、若干の上振れがあると見ているがどうなるか。

電子部品大手の京セラは強気の見通しが期待できそう。昨年4月の決算発表時、13年3月期について会社側は通期で32.6%の営業増益を見込んでいた。実際は減益での着地となりそうだが、今14年3月期は電子部品が底打ち、太陽光が順調で業績の復調が見込まれている。

25日は、ダイハツ工業や日野自動車など自動車メーカーも決算を発表するため、自動車業界全体の今期見通しを占ううえで、注目される(コマツも25日に発表)。

 
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