宇宙戦艦ヤマト、新作の見所は? 庵野秀明氏も絶賛

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新ヤマトに期待

「2199」のストーリーは、当初オリジナル版と同じように進行した。その意味では、細かい描写にばかり目を奪われていたのだが、物語が進むにつれて、ストーリーが少しずつ変わってきた。しかも面白いほうに、である。ただ、まったく違う話というわけでなく、出淵氏はオリジナル版のアイデアノートを丹念に読み込みながら、1行でも気になったところがあれば、それを膨らませているという。

現在、劇場版は第5章まで公開された。劇場ではストーリーを追いかけるのが精いっぱいなので、ブルーレイも購入して繰り返し見て細部をチェックしている。われながらいいお客さんである。

そんな矢先、4月7日から26話のテレビ放映が始まった。基本的にはすでに見た内容と同じである。だが、ストーリーの合間にCMが入っているのがいい。これこそ、私が子供の頃にテレビの前で熱狂した「ヤマト」である。

テレビ放映前に、オリジナル版に親しんだ世代なら「2199」を間違いなく楽しめる。テレビ放映を機にヤマトを知らない若い世代がどう反応するかが見ものだといった内容のことを本誌に書いた。第1話は9歳の娘と一緒に見た。放映後、どきどきしながら娘に感想を聞いた。答えは「面白かったよ。話がむずかしくてわからない」。

細かい描写に凝っている分だけ、小さい子供にはわかりづらかったか。でも放映中、娘は微動だにしなかった。画面いっぱいに満ちあふれる制作スタッフたちの「ヤマト愛」だけは感じ取ってもらえたようだ。

大坂 直樹 東洋経済 記者

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おおさか なおき / Naoki Osaka

1963年函館生まれ埼玉育ち。早稲田大学政治経済学部政治学科卒。生命保険会社の国際部やブリュッセル駐在の後、2000年東洋経済新報社入社。週刊東洋経済副編集長、会社四季報副編集長を経て東洋経済オンライン「鉄道最前線」を立ち上げる。製造業から小売業まで幅広い取材経験を基に現在は鉄道業界の記事を積極的に執筆。JR全線完乗。日本証券アナリスト協会検定会員。国際公認投資アナリスト。東京五輪・パラにボランティア参加。プレスチームの一員として国内外の報道対応に奔走したのは貴重な経験。

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