「自社の強み」見失う
何が低迷の原因だったのか。「競合の低価格攻勢に飲まれて、自社の強みを見失っていた」と矢崎は振り返る。合理化を追求する他社がセントラルキッチンで集中加工した食材を使っているのと違い、ロイヤルホストの場合は厨房にコックがいて、大半の料理を作っている。そのため売り上げを増やそうとメニュー数を増やせば、コックの対応が追いつかず調理や盛り付けに時間がかかってしまう。「料理が出てくるのが遅い」――そのことがさらに客数減を招き、売り上げが落ちるという悪循環に陥っていた。
11年1月にロイヤルホスト事業のトップに就任した矢崎は、3カ年計画を策定。11年を「ロイヤルホスト再生元年」として、まずロイヤル東日本(関東以東)、ロイヤル関西(関西、名古屋)、ロイヤル西日本(九州、広島、山口)と地域ごとに分かれていた事業会社を再編し、事業会社ロイヤルホストに集中。各社バラバラだった商品開発や人材育成の統一を図った。
最も重要なのはメニュー政策の見直しだ。グランドメニューの全面改定を年4回から1回に減らすことで、コックが調理や盛りつけに習熟できるようにした。メニューの変更回数が減った部分は、「家庭では作れないコックの味」をキャッチフレーズに看板メニューの商品力アップや、フェアメニューを年4回実施することで補うことにした。
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