鶏むね肉はヘルシー&低価格の最強食材だ 唯一の難点「パサパサ食感」は解消できます

パインジュースでマリネ レシピ
野菜や果物に含まれる酵素が肉のタンパク質を分解し、肉を柔らかくする。中でもパイナップルには多くの酵素が含まれるため、パイナップルジュースは効果が高いと言われている。
ヨーグルトやホエーにつける レシピ

ホエーとは水切りヨーグルトを作る際に出来る水溶液のこと。ヨーグルトやホエーに肉を漬けると、ヨーグルトに含まれている乳酸が肉のタンパク質に働きかけ、肉を柔らかくする。
今回紹介したのは一例で、他にもコーラやオリーブオイル、重曹などに漬け込み柔らかくするレシピなど工夫はさまざま。作り手達は試行錯誤をくり返し、さまざまな方法で鶏むね肉の食感を攻略していたのだ。低価格な食材をいかに美味しく仕上げるかで料理の腕試しをするかのごとく、果敢に課題と対峙していた。
手軽に肉を柔らかくしたいというニーズに応える商品も発売された。「鶏むね肉が、ごちそうに!」というキャッチコピーで味の素から発売された「お肉やわらかの素」はそんな鶏むね肉の食感を解決するヒット商品だ。
こうして鶏むね肉のパサパサした食感という唯一の課題は乗り越えられつつあるのである。
高齢化社会のスーパーフード
そんな鶏むね肉に最近の研究結果から新たな効果への期待が高まっている。それが「疲労回復」効果だ。鶏むね肉に含まれる「イミダゾールジペプチド」という成分に、身体をさび付かせる活性酸素を取り除く抗酸化作用が含まれていることが明らかとなり、疲労に打ち克てる「抗疲労」の効果が認められたのだ。渡り鳥が2週間以上休むことなく飛び続けることができるのも、この成分によるところと考えられている。
イミダゾールジペプチドについて研究を重ねる日本予防医薬によると「イミダゾールジペプチド」は鶏むね肉100gに200mgほど含まれており、毎日200mg〜400mgのイミダゾールジペプチドを摂取するのが理想とのこと。できれば2週間ほど毎日摂取すること、水に溶けやすい性質であるため、スープなどで摂取することで疲労に打ち勝つ身体作りが可能であると言う。「イミダゾールジペプチドは元々人間の体内にも存在するが、年齢と共に減少することがわかっている。そのため、疲労回復力が弱まっていくシニア層に特におすすめと言える」と日本予防医薬。
高タンパク、低脂肪、低価格という鶏むね肉の要素に疲労回復効果が加わることにより、これまであまり鶏むね肉に注目していなかったシニア層にとっても強いメリットが生まれそうだ。そのように考えると、最強食材・鶏むね肉は今後高齢化社会、超高齢化社会を迎える日本におけるスーパーフードとしてますますニーズが高まるに違いない。
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