「白髪の染め」でかえって老ける人
薄毛と並んで老けた印象を抱かせるのが「白髪」です。ある調査によると、女性が男性に対して、外見が実年齢より老けて見えるポイントとして、「おなかが出ている」「薄毛」と並んで「白髪が多い」ことを挙げています。男性自身にも自覚があって、外見面での老化のサインとして「白髪が出てくる・増えてきた」ことを上位に挙げています〈「男の曲がり角」意識調査。ライオン(株)2007年実施〉。
白髪への対処は広く知られているとおり、「白髪染め」を行うことになります。シンプルな方法で評価も定まっていますから、アンチエイジングとしては実行しやすい部類に入ります。
そこで、注意したいのが白髪の染め方です。私の相談者の中に、白髪染めをしたらかえって老けて見えた人がいます。原因は間違った白髪染めを選んでしまったことにありました。
白髪染めには酸性のものとアルカリ性の薬剤があり、用途によって使い分けなければなりません。アルカリ性のものは、「自宅で手軽に」をセールスポイントにしている商品に多く、生えぎわの一部などワンポイントを染めるのに重宝します。また、若い女性が明るい色、例えば茶系の色に染めるのにも適しています。
しかし、アルカリ性の白髪染めには髪の潤いと艶を失わせる傾向があり、私たち中年世代の男性が使うと、髪がパサパサになることがあります。その結果、荒れ果てた庭のような枯れた印象になってしまい、かえって老けて見えてしまうわけです。
酸性の白髪染めの代表選手は「ヘアマニキュア」です。アルカリ性の薬剤ではないので髪を傷めません。またその名のとおり、爪に塗るマニュキュアのように髪に艶を与えます。
しかし、こちらにも難点があります。それは自分でムラなく染めるのが難しいこと、髪以外のところに溶液が付着すると落としづらいことです。このためヘアマニキュアは自分で行うより、ヘアサロンで散髪のついでに染めてもらうことをお勧めします。所要時間は20~30分程度。料金も数千円ですから、「老けた」印象をガラっと改善できると考えれば、有意義な追加投資だと思います。
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